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オバマとは何ものか?
2009年01月21日14:37
前 田 年 昭
日雇編集校正者
mixi日記 2009年1月21日付掲載 |
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オバマ米政権の誕生をめぐって,たいへんな話題である。いわく「キング牧師の夢」「変革の責任」「誠実 勇気」……。日本の左派,反体制派のなかでも人気があるようなのが,まことに滑稽である。
オバマ政権の本質は何か。アメリカ支配の深刻な危機を共和党政権では支えきれぬとみた金融資本が,民主党政権に首をすげかえる際に,大芝居をうって,貧民の怒りと不満を回収したのである。大芝居とは,民主党の予備選での「女」と「黒人」との闘いの演出である。60年代末の世界叛乱で初めて,「女」「黒人」は叛乱に決起した。権力は恐怖した。叛乱を骨抜きにしようとした。骨抜きにできなかったブラックパンサーに対する弾圧は凄惨をきわめた。その残り火は1988年の大統領選予備選ではジェシー・ジャクソンだった。彼は民主党の看板で闘ったが,共和党と民主党との二大政党支配にかわる第三の流れを背景にしていた。それゆえ潰された。
そして今回,「女」「黒人」は回収され,第三の力は潰えた,ひとまずは。二大政党制という体制の安全弁はみごとに機能した。資本よ,おめでとう! 口先だけの反体制派よ,おめでとう! 君たちはまだまだいまのポジションを守っていいよ,というわけだ。オバマは「変革の責任」という名での「団結」,すなわち階級融和,階級強調を説く。そう,たとえ「変革」を口にしようとも,実際行動で叛乱しないかぎり,「人権と民主主義の国」はとても包容力(過剰包摂!)があるんだよ。すごいだろう?
オバマ政権は「テロとの戦い」をブッシュよりはスマートに遂行しようとするだろう。アフガン民衆虐殺を一点突破にすることを公言した。しかし,それはすぐ失敗するにちがいない。
旧新左翼はしょせんアメリカに洗脳された近代主義者だからこれぐらいのこともわからない。だから幻想をもっているのだ。長崎浩は,アメリカのアフガン侵略に際してタリバン政権を罵倒,「彼らは国家の体をなしていない」などと言ったが,そんな理解しかないのだ。地球上が,アメリカのいうような「人権と民主主義の国」でおおわれなければならぬ理由など,いったいどこにあるのか。「国家」なんていらないという人びとの地域があってもいいし,それに仮に「国家」を持つにしたとしてもどんな「国家」を持つのかについて,どうしてアメリカやIMFや国連の指図を受けなきゃいけないんだ? だれがそんな勝手なことを決めたんだい? 冗談も休み休みにしたまえ!
私はタリバンを支持し,反米の旗幟を鮮明にしておく。
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(おわり)
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