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純愛ラブストーリーの極北『永遠の片想い』
2004年7月
前 田 年 昭
『KOREA TODAY』2004年7月号 掲載
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『猟奇的な彼女』チャ・テヒョン主演最新作,韓国で映画『ラブストーリー』より多くの観客が涙した――惹句にすれば,『永遠の片想い』(イ・ハン監督)はそんな純愛ラブストーリーである。
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〔ストーリー〕
キラキラ輝く思い出のかけら |
ある日,ジファン(チャ・テヒョン)の元に届いた差出人の名前のない一通の手紙,手紙の中には一枚の写真。そこにはたった一言「会いたい」とだけ書かれていた。ふとジファンの胸に蘇る,懐かしい思い――。
五年前の夏,彼はスイン(ソン・イェジン)とギョンヒ(イ・ウンジュ)という女の子と出会った。一緒に映画や旅行に行き,笑い,泣き,かけがえのない日々を共にした。身体が弱く,幼い頃から仲良しのふたりにとって,ジファンは初めて心を開いた友人でもあった。やがて三人は,友情の奥に芽生えた,別の感情に気付きはじめる。今の関係を大切にしたいからこそ,伝えられない,好きという気持ち。
だが,そんな日々も突然終わりを告げることになる。スインとギョンヒからの連絡が途絶えてしまったのだ。実は,ふたりには,ジファンに隠していたある秘密があった。限りある命,残された時間……。
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〔見どころ〕
“泣く”のが正解? |
映画『ラブストーリー』からドラマ『冬のソナタ』まで,“泣ける”映像では今やハリウッドを凌ぐといわれるメロドラマ大国の韓国。日本でも片山恭一の小説『世界の中心で,愛をさけぶ』(二〇〇一年)がミリオンセラーとなっているが,「冬ソナの壁」(『AERA』六月二十一日号)という言葉が囁かれるように,そこには,のめり込む人とのめり込めない人との間に深い溝があるようだ。
かつての日本の少女漫画のメルヘン路線を正統に継承したという評もある本作品ではある。難病による限りある命,若い女性の切ない恋愛…,こういう“泣かせる”素材を配置するのも映画の禁じ手ではないらしい。そして,この作品もまた,“泣かせる”映画と受け止めて,素直に“泣く”のがいいのかもしれない。
しかし,ぶざまに泣き笑いしながら生きていかざるをえない人々が,ふと人生を振り返り,時に慰められ,心から泣き笑い,希望を見出すような,映画というものが,そんな“生きている者”のためにあってほしいと思う私には,ちょっと“壁”があったようだ。
〔キャスト〕
ジンテ:チャ・テヒョン
スイン:ソン・イェジン
ギョンヒ:イ・ウンジュ
〔スタッフ〕
監督・脚本:イ・ハン
撮影:チン・ヨンファン
音楽:M&R|キム・サンホン
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| (おわり)
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