読書録 2004年1月後半(敬称略)

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  • 1月31日 文字文明研究所のサイトに2月度連続講座のご案内京都講座は石川九楊「東アジア史と中国書史5 貴族制の成立・東アジアの国家的分節(六朝・初唐)」、【楷書・行書・草書がセットで存在するものだと考えられる書の構造は、いつごろ出来上がったのか。六朝書を代表し、日本にも多大な影響を与えた王羲之の書を「蘭亭叙」や「十七帖」を中心に掘り下げるとともに、楷書成立に碑碣文字が果たした役割を探り、その過程をつまびらかにする。初唐、三折立体法によって誕生した楷書が虞世南「孔子廟堂碑」、欧陽詢「九成宮醴泉銘」、遂良「雁塔聖教序」らによって一気に開花する。屹立する楷書群と相対して、小規模ながら独自の文字文化を獲得した日本や朝鮮―東アジアの国家的分節のはじまりである。】ほか、2月8日(日)、京都・叡山閣。東京講座は石川九楊「東アジア史と中国書史5 東アジア文明圏の成立(漢)」、【脱古代宗教―古代政治国家成立の原動力となった篆書による字画文字の誕生は、つぎに波磔をもった隷書の出現を促す。縦長の篆書とは対称的に横画を強調した扁平な隷書の誕生の背景には簡の存在がある。簡の縦の理への抵抗は筆触を見いだし、波磔を生み出した。この簡隷が石碑と化して正書体の位置を占めるが、紙の出現は草書体の誕生を促した。それらの書体の変遷と背景および東アジア文明国の成立過程を詳説する。】ほか、2月15日(日)、東京・印刷博物館。▼吉田正弘「イラクの環境破壊についての国連報告 米英が劣化ウラン使用を認めたことを明記」04.01.23 イラク戦争劣化ウラン情報No.11。▼「<地位協定>政府、機密文書の増補版保有」04.01.30琉球新報 /「政府、増補版保有認める/地位協定の考え方 原本は否定」04.01.30沖縄タイムス。

  • 1月30日 在日韓国民主統一連合「声明 軍国主義化と排外主義の法「整備」に反対する」04.01.29。【日本の衆議院は29日に本会議で、日本単独で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への「経済制裁」が可能な、送金停止を主内容とする外為法改定案を通過させた。与党と民主党はこれ以外にも、万景峰号の入港禁止を目的とした「特定外国船舶入港禁止法案」(仮称)の国会提出の準備も進めており、在日朝鮮人を標的にした永住外国人の再入国を禁止する「再入国禁止法案」(同)も検討している。/われわれはこのような日本の軍国主義化と排外主義、在日同胞に対する人権侵害を「合法化」する法案の成立に強く反対し、国会上程を撤回するよう要求する。/一連の対北朝鮮制裁法制定の拙速な動きは日本の軍事大国化の一環である。〔……〕過去の侵略戦争の反省から生まれ、軍国化と対外膨張主義の最後の閂(かんぬき)となっている戦争放棄を定めた日本国憲法改悪が、与野党を問わずに一気に推進されはじめた。〔……〕衆議院を通過した外為法は、閣議決定と国会承認で、北朝鮮のみならず諸外国に対して、経済制裁発動できるとするもので、日本が気に入らない国に外交的な脅しをかけ、ついには戦争へ向かう条件を確保しようとする危険千万な法律になった。/それだけでなく、「入港禁止法案」は船舶監視を拒絶する場合、海上保安官が入港禁止して領海外への退去命令を出すことができる。驚くべきことに、入港禁止の実効性を確保するため、海上保安官の武器使用も検討中だという。すなわち北朝鮮や外国への戦争挑発も辞さないというのだ。〔……〕日本政府と与野党は、ピョンヤン宣言や6者協議の合意に反する戦争立法に血道をあげるのではなく、二国間および国際合意に基づく対話を通じた平和的な問題解決を推進すべきであり、それが懸案解決の一番の近道である。一連の法改悪と悪法の上程はただちに撤回されなければならない。/われわれは日本国民のみなさんに訴える。/一連の制裁法や憲法の改悪は、日本の軍国化と排外主義、人権侵害を助長することになる。それは結局、日本社会の反動化を一層加速化し、この地に住むすべての人びとに襲いかかってくることに注目し、ともに反対の声をあげてくださるようお願いする。】。関連:「特別永住者の再入国制限 入管法改正案を検討 拉致議連」04.01.21電脳補完録。

  • 1月29日 ▼森洋介「一九三〇年代匿名批評の接線 杉山平助とジャーナリズムをめぐる試論」〔04.01.25 【書庫】〕。目次/一 小林秀雄の匿名批評禮讚/二 汚名に塗れた無名氏・杉山平助/三 匿名批評の時代としての一九三〇年代/四 私批評に抗する社會性/五 常識論とジャーナリズム論からの接近/六 ジャーナリズム批評における口承性/註。▼佐野正人「書評:『オンドルと畳の国――近代日本の<朝鮮観>』(三谷憲正著)」04.01.17。亀井秀雄「日韓交流における言語と文学の発見」03.08.10 / 同「「日本文学」を見直す 国際交流の視座から」03.08.21。

  • 1月28日 「実効性に乏しい運用改善 基地被害解決へ改定必要」.01.26琉球新報。▼四方田犬彦「犠牲者の映像」週刊ドドンパ2004.01.27。「映画は犠牲者をどう描いてきたか」「犠牲者を描くフィルムはどうあるべきか」についての大学院のゼミでの討論の結果として四方田は【1.多くのフィルムが犠牲者を道徳的に神聖な存在に仕立てあげてしまっている。そこに「良心的ヒューマニズム」と呼ばれる感傷性が付加され、新たなるステレオタイプが形成されていく。どうしたらいいだろうか?/2.時代時代によって、犠牲者が誰であったかの認定基準がどんどん変わってゆく。誰が犠牲者であるかを語る声は、つねにイデオロギー的なものである。映像はこの変化の事実をどう受けとめていけばいいのか?/3.犠牲者の物語を集合的な記憶のもとに語るべきなのだろうか? それとも個別性に基づいて、表象してゆくべきなのだろうか?/4.犠牲者の映像を生々しく提示することで、観客に衝撃を与え、語り全体に異化効果を増幅させることは、どこまで道徳的に正当化されるのだろうか? あるいはその逆に、いっさいの距離化の契機を摘みとり、犠牲者の物語をメロドラマに仕立てあげることは、どうだろうか?/5.犠牲者をめぐるドキュメンタリーにおいて、撮影する主体と観る主体には、どのような視座を与えられているのか? どこまで犠牲者に加担することが可能なのか? またそれが許されているのか? 犠牲者と身体障害者の映像では、そこに差異があるだろうか?/〔……〕/10.犠牲者が自分を抑圧している状況に対して対抗している映像を提示することが、正しいのか? それとも彼らがこの状況に盲目であり、抑圧構造をもつ社会のなかでみずからも抑圧的存在として立ち振舞い、さらに悲惨の度合いを深めていくことの映像を提示することの方が正しいのか? 犠牲者はつねに映画のなかで不幸な存在として表象されなければならないのか? 彼らがそれなりに幸福であることを示す映像は、どのように正当化されるか? 隠蔽行為はどちら側において、より深刻な形でなされているのか?〔……〕】など、あわせて12点の問題提起をしている。

  • 1月27日 「第2回 強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム 〜韓国からご遺族を迎えて、真実の解決を〜」、【強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラムは、本願寺札幌別院に置かれてきた強制連行犠牲者の遺骨をめぐる諸問題の解決にむけて、別院の努力に賛同しつつ、多くの市民や関係する方々とともに活動を続けてきました。/世界各地での戦火は止まず、中東、アジアにおける緊張はいよいよ高まりをみせています。こうした状況下にあって、私たちの過去と現在を冷静に見つめ、日本が抱えてきた負の遺産を解決し、東アジアに平和の絆を育てる営みが大切です。/この度、韓国で犠牲者のご遺族が判明され、来道が決定。今回のフォーラムに参加されることとなりました。/歴史の闇に埋もれた声、強制連行の末、犠牲になった方のご遺族の声に耳を傾けましょう。そして、この困難な時代を超えていく智慧と力を導き出すべく語り合いましょう。ひろく皆さんの参加を呼びかけます。】、2月1日(日)午後1時、本願寺札幌別院(西本願寺)、参加費:1,000円(高校生以下無料)、午後1時〜〔北海道フォーラム開会 ・遺骨問題―これまでの経過報告・札幌別院からの報告・犠牲者遺族の発言〕/午後2時半〜〔講演 李泳禧氏(韓国・漢陽大学校大学院教授)「歴史を踏まえて東アジアに真の和解を」〕/午後4時〜〔シンポジウム「強制連行の真相調査と犠牲者への償いを考える」金廣烈氏(光云大学校教授) 洪祥進氏(朝鮮人強制連行真相調査団事務局長) 殿平善彦氏(フォーラム共同代表・一乗寺住職) 司会:林炳澤氏(フォーラム共同代表・札幌市政研究所)〕/午後6時半〜〔鄭泰春・朴恩玉「犠牲者追悼・御堂コンサート」〕/午後8時〜〔レセプション・懇親会〕。関連:殿平善彦「北海道フォーラムにご参加を 若者たちに東アジア宣言 ご購読を」01.29[aml 37609] / 読書録総集編 vol.9「強制連行の朝鮮人遺骨」

  • 1月26日 ▼豊田護「サマワ緊急ルポ(2)/占領を拒むイラク民衆/サマワの人々むしばむウラン兵器汚染/400倍の放射線量を検出」週刊MDS 823号(04.01.23) / 同「サマワ緊急ルポ/占領拒むイラク民衆/われわれは物乞いではない」週刊MDS 822号(04.01.16)。▼「東京で6000人がイラク派遣に「NO」」04.01.25 TBS[動画]/「東京・日比谷公園 自衛隊イラク派遣に反対する集会」04.01.25日テレ[動画]/「日比谷公園で自衛隊イラク派遣に反対集会とパレード」04.01.25日経。関連:WORLD PEACE NOW/ ビデオプレス「World Peace Now1.25写真速報」04.01.25。▲渋谷ストリート・レイヴ=サウンド・デモ 2004年1月24日(土)宮下公園→青山通り→表参道→ファイアー通り→公園通り→明治通り→宮下公園

  • 1月25日 韓国人権国際センター「韓国人権ニュース」第236号(04.01.17)に「過去清算関連の3法案、国会法司委小委を通過」、【過去の人権侵害の真相究明のための3大法案がようやく7日午後、国会の法制司法委員会の法案審査第2小委員会(法司委審査小委)を通過した。これによって、被害者と遺族らはもちろん、人権・社会団体の強い批判にもかかわらず、政界の無視によって中断され遅延させられてきた過去清算の糸口が開かれ始めた。/同日の法司委審査小委で一部修正されて通過した法案は、△朝鮮戦争前後の民間人犠牲事件の真相究明と被害者の名誉回復などに関する法律案、△日帝の強制占領下での強制動員被害の真相究明などに関する法律案、△東学農民革命軍の名誉回復に関する特別法案――などだ。しかし、法司委全体会議の通過という手続きが残されており、8日午後に開かれる臨時国会最後の本会議に法案が上程できるかは未知数だ。2月に開かれる次の臨時国会でこれらの法案が処理される可能性も高い。/一方、日帝の強制占領下での強制動員被害の真相究明などに関する法律案は、論議が難航したため、暫定合意案を準備するにとどまり、審査小通過は霧散した。/2大法案の法司委審査小委通過の報を伝え聞いた関連団体と被害者らは、いったんは重要な関門を通過したとして安堵しながらも、残された問題への深い憂慮を表明した。強制動員特別法制定推進委のパク・ウニ事務局長は「いったん審査小委で法案が通過したことは、過去の被害の主な当事者である貧しい基層民衆が、いまは歴史の主人であると堂々と主張できる契機を作った」と評価しながらも、「審議過程で外交通商部をはじめ関係省庁が、相変わらず過去の問題だとして、責任を回避しようとばかりした」と政府の否定的な態度を非難した。〔…〕】。

  • 1月24日 「イラク戦争被害の記録」。▼「オバハンからの気まぐれ通信(2004年01月)」。▼帝国データバンクのサイト(倒産速報&集計)に「全国企業倒産集計2003年報 2003年(平成15年)1月〜12月」、【〔…〕国内の内需型企業や地方企業の多くが疲弊している。デフレ圧力が強まり、個人消費の落ち込みや価格競争から極端な販売不振に陥るなかで、過剰債務を抱えたまま身動きがとれなくなっている流通や建設関連の大手不振企業が存在する一方、地方企業においては、中小零細から大手に至るまで規模の大小に拘らず体力を消耗しつくしているが、こうした企業を支えている地域金融機関の動向も注目されている。もとより貸し出し債権の劣化は著しく、第2、第3の足利銀行がいつ出てこないとも限らない。商圏が限られる地方企業にとっては、直接的な影響ばかりでなく取引先の倒産危機にも神経をすり減らしていかざるを得ない。〔……〕負債総額は11兆7700億3800万円で、前年(13兆7556億7800万円)を14.4%下回ったが、7年連続10兆円を超え戦後7番目を記録した。負債1000億円以上の超大型倒産は「朝日住建」「日本ゴルフ振興」など15件発生、前年(12件)を上回り、負債の大型化は依然として続いている。その一方で上場会社の倒産は20件と前年(29件)に次いで多発したが、負債1000億円を上回ったのは、中堅ゼネコンの「森本組」(負債2153億円)1社のみにとどまっており、大手不振企業の延命策を続け、当面の負の連鎖だけは回避しようとの姿勢が窺える。しかし、疲弊しきった中小零細企業の業績悪化は顕著で、地域金融機関再編・淘汰による影響や取引先企業の倒産による連鎖、円高の進行などの懸念を抱えている状況に変化はなく、倒産急増へと向かう可能性もあり、予断を許さない状況が続くであろう。】。関連:「統計データ・ポータルサイト 政府統計の総合窓口」

  • 1月23日 四方田犬彦・平井玄(対談)「少年たちの68年 『ハイスクール1968』の刊行を機に」〔『週刊読書人』第2522号 2004年1月30日付 掲載〕。【〔…〕遅れてくることの意味は大きいんじゃないか。ある種の「弟の思想」、年少者の視点があって、68年に高校生だった人間の考えたこと、やったこと、その後を見つめるというのは、ノスタルジーを超えた可能性を持っているとずっと思っていました。〔……〕/僕らの世代は半ば経験しつつ、半ば外れつつ、しかしもう一度生き直すみたいな感じだったんじゃないか。だからこそ、渦中霧の中にいた人たちには見えないものを、見ることができる。あるいは、まったく後から文物として追体験する人には見えないものも見える。】という平井は、四方田との対談で【〔…〕70年ぐらいになって、バリケードに篭城して街頭決戦をして捕まって、つまり玉砕型の闘争を通過儀礼として運動から「卒業」するたくさんの先輩たちの後姿を僕らは見るわけですね。そして会社システムの中に入っていく。これがとてつもないアナクロニズムに見えた。だから、むしろそこから権力に対する闘争のリアリティが非常に薄れていって、労働や手仕事のリアリティを求める意識が強くなる。〔……〕/吉本隆明が言った「生活者」の思想のようなものの影響もあったけれど、それだけではない。たとえば社青同解放派の人たちが京浜工業地帯に入っていく。ブント系は山谷や釜ヶ崎に、ML派系は北区や板橋区にある中小工場に入っていく。彼ら一人一人はプロレタリアートや労働者といった理念に殉じようとしたというよりも、オフィス労働とは違う手荒な労働のリアリティに根拠を求めていた。党派的なアジテーションの中で抽象的な闘争を闘っていた人間が、はじめて世界の感触を求めるという意味合いが強かったと思いますね。ほんとうに飢えていた。だから、都心の進学校の生徒が銀座のケーキ屋さんで働くという滑稽さと深刻さは涙が出るほど分かる。】と述べ、【〔…〕高校生たちは、運動をはじめると、下手をすると大学に行けなくなってしまう。学歴による人生コースが崩壊する。当然、階級的に墜落するしかない。〔……〕/大学生たちは、運動から降りれば、大企業管理職になるコースに復帰することもできるし、学者の道を進むとか、選択肢があった。そういう意味では、むしろ高校生の方が、60年代の学生運動の階級性みたいなものがよく見えたんじゃないか。大学生世代の方から、ある種の国家意識に向かっていく人間が出てきて、自民党の議員になったり、東大総長になろうとしたり、小泉改革のプランナーになったりする人が出てくるんだけれど、僕らは、そもそもそこから降りたところから出発していた。これが、フリーター社会の今、意味を持ってくる。「68年の少年・少女たち」を描く必要はそこにもあるのかなと思います。】と指摘している。

  • 1月22日 元「従軍慰安婦」証言集会へのお誘い○題目:「あるおばあさんの話―元「慰安婦」の証言」【韓国の「ナヌムの家」から李玉仙(イ・オクソン)さんを一橋大学にお招きし、第二次大戦時における彼女の元「慰安婦」としての経験をお話ししていただきます。/彼女の証言を通して、日本が過去にアジアの一般の人々に行ってきたことを「従軍慰安婦問題」という視点から見つめ直し、同時に現在における「戦争責任問題」の状況を再考していきたいと思います。/また、「慰安婦」時代の体験のみならず、戦後彼女がどのような人生を歩んできたかを語っていただくことで、戦時中の体験が彼女の人生にどのような影響を与えてきたのかを認識し、問題の現在性を問い直したいと思います。】、2004年1月22日(木)17時より、一橋大学東キャンパス東一号館1101教室(JR中央線国立駅より徒歩5分)、参加費:500円(資料代を含む)、お問い合わせ:一橋「証言」実行委員会 hanashi122@hotmail.com 代表:根本雅也(社会学研究科) asanteni@hotmail.com 。▼シンポジウム「危機言語」/「危機言語」の国際社会的状況―言語維持のための戦略―2004年1月23日(金)10時〜18時、東京・学士会館、主催:日本言語学会。▼麗澤大学言語研究センター第1回シンポジウム「コーパスに基づく言語研究の現在」2004年1月24日(土)13:00〜17:30、麗澤大学大学講義棟1号棟6階1603教室、主催:言語研究センター(麗澤大学附属研究機関)、【プログラム】講演:滝沢直宏氏「大規模コーパスを使った英語研究―コーパスの利用によって初めて見えてくるもの―」/講演:後藤斉氏「日本語コーパス研究の課題」/ディスカッション「コーパスに基づく言語研究の推進のために」。

  • 1月21日 『しにか』2004年2月号が“書を捨てよ、街で漢字を”を特集。笹原宏之「日常生活と漢字 画面と空間上で目にする漢字」、【〔…〕日常生活の中で、紙面以外のいかなるメディアで漢字を見ているのであろうか。またそこには、どのような個性が潜んでいるのであろうか。本稿では、そうした、強く意識して読むわけではないが、さりげなく目に触れ、知らず知らずのうちにみずからも使うようになりうる漢字、つまり日常の生活において接触、使用する漢字を「生活漢字」と呼ぶ。種々のメディアからその主なものを抜き出し、それぞれの独自性を示す生活漢字の姿を、例を挙げて概観しつつ、それらのもつ意義について考察してみたい。】との立場から笹原は【〔…〕漢字を活躍させる場は紙面だけではない。漢字は、紙の発明により書物に書かれ、印刷されるようになるまでに、甲骨や象牙、鐘鼎、石碑、竹簡、布帛などに彫り込まれ、鋳込まれ、書き付けられてきた。現代に至るまで漢字は、書物の世界にとどまらず、空間内の様々な物、さらに新しく電子による画面の上においても、それぞれのメディアのもつ各種の目的と、筆記素材のもつ様々な制約の中で、新たな個性を引き出され続けているのである。/日常生活において、これらのメディアを通して繰り返し接触する文字は、少しずつだが着実に個々人の脳裏に記憶される。言い換えると、心的辞書にある理解字彙の質を深め、幅を広げて中身を更新しつづけている。私たちは、国語の時間に「衣装」「総菜」としか習わなかったはずの「衣裳」「惣菜」といった表記をどこで覚えたのであろう。/理解字の集積は、いざ自分で文字を書こうとする際に、直接、間接にその字種や字体、用法やそれらによる表記などに影響を与えることがある。つまり、活字メディアではない包装、テレビやパソコン、携帯電話の画面、街中の看板、CD、チラシ、手紙などで見たことで読めるようになった漢字が、いつの間にか辞書を引かずに書けるようになっていることがある。そうした一字の重みは、中国古典にある一字と比べ無視することができようか。/本稿では、第三者の生み出した字との接触に焦点を絞ってきたが、実は、人は自分が生み出す文字とも接触している。そして例えば日記やメモ、メールや手紙しか書かなかった人も、チラシや看板、マスメディアに出す原稿などを記す立場となっていき、自己の文字使用習慣と意識を強固にしていく。/これらのことは、言語習得のばあいと同じように、まさに身の回りの環境に存在する生活漢字のもつ大きな役割なのであり、現実に運用される漢字を社会と個々人の間で循環させ続ける力となっているのである。】と書いている。同誌同号では他に、飯間浩明「街の中の逸脱した漢字」、吉田良夫「海外の珍しい漢字を探す旅」、「阿辻隊長、大阪ミナミを行く!」(文責・編集部)、「通勤電車の漢字学」(編集部)。

  • 1月20日 「『30秒でわかるブッシュ』自作広告ビデオ・コンテスト」04.01.20 HOTWIRED NEWS。▼月刊『しにか』2004年2月号に「『月刊しにか』休刊のお知らせ」、【小誌は、1990年3月の創刊以来14年にわたり、一貫して漢字文化・アジア文化を扱う雑誌として、読者の皆様のご支持を賜ってまいりましたが、諸般の事情により、2004年3月号をもちまして、いったん休刊させていただくこととなりました。読者の皆様には誠に申し訳なく存じますが、諸事情をご賢察の上、ご理解賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。/休刊後も引き続き、漢字文化・アジア文化に関わる出版活動を展開してまいる所存でございます。/長年にわたり、小誌を支えてくださいました読者の皆様のあたたかいご支援に、改めて厚く御礼申し上げます。〔…〕/株式会社 大修館書店】。→前田年昭「最先端を行く中国のDTP !」〔同誌1994年6月号、pp.130-131〕。▼承前、『琉球新報』連載“検証・地位協定 不平等の源流”「1. 沖縄復帰で解釈拡大 米軍基地へ国内法適用せず」04.01.05、「2. 論理破たんの「法不適用」 住民被害解決不能に」.01.06、「3. 文書は「裏合意」の宝庫 協定超える運用実現」.01.07、「4. 外務省職員のバイブル 公表要求も反応示さず」.01.09、「5. 基地被害逃げ腰の政府 自治体の腐心と溝」.01.12、「6. 対米交渉は内閣次第」.01.15、「7. 米追従の追及材料に」.01.16、「8. 「米国隷属」に危機感」.01.18、「9.なんでも秘密の外務省」.01.19、「10. 汚染防ぐ手だて奪う「環境合意」非公表」.01.20、「11. 改定目指す県出身議員 国会論戦に臨む」.01.21=第一部はおわり。

  • 1月18日 『ビジネスジャンプ』(集英社)が2004.01.15号から新連載、田埜哲文「紙の帝国」を開始。【どっこい、紙のメディアは元気だぜ!紙メディアの冒険をはじめよう!!というわけで新らしい〔ママ〕コラムをスタートします。題して「紙の帝国」。タイトルはかなり大袈裟ですが、要は紙にまつわるあらゆるメディアを過去現在にわたって再検証して、その可能性について考えてみたい、と。】として、第1回はガリ版(謄写印刷)を採りあげ、堀井新治郎元紀と堀井新治郎仁紀との親子によるガリ版の発明、謄写堂−堀井謄写堂本店−ホリイの歴史を紹介している。関連:「Web謄写印刷館」 / 「山形謄写印刷資料館」 / 「ガリ版伝承館」

  • 1月17日 農林水産省「プレスリリース 米国におけるBSEの発生の疑いについて」03.12.24 / 農林水産省「プレスリリース 米国におけるBSEの発生について」03.12.26 / 厚生労働省「米国におけるBSE発生への対応について(Q&A)」03.12.26食品安全部監視安全課 / 椎名亜由子「“楽観ぶり”気になる狂牛病報道 米国ジャーナリズム時評37」04.01.13(聖教新聞学芸部メディアのページ) / 横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課「牛海綿状脳症(BSE)と新変異型クロイツフェルト-ヤコブ病について」01.09.28。【関連ニュース特集サイト】「Y!ニュース BSE(牛海綿状脳症)」 / 「NEWS@nifty BSE(狂牛病)関連ニュース」 / 「毎日INTERACTIVE特集 狂牛病・口蹄疫禍 2004年1月」 / 「毎日INTERACTIVE特集 狂牛病・口蹄疫禍 2003年12月」

  • 1月16日 昨年11月から日本新聞博物館で開催中の「新聞漫画の眼」は2004年2月1日(日)まで。開館時間:10:00−17:00(入館は16:30まで)、休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)、日本新聞博物館2階「企画展示室」(JR根岸線/横浜市営地下鉄「関内駅」徒歩10分)、入館料:500円。