読書録 2002年11月前半(敬称略)

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  • 11月15日 ▼いがらしみきお『Sink』のサイト(オンラインで読む)に「第十五話」公開(02.11.14更新、無料)。なお第1話から第9話までは『Sink 1』発売にともない配信停止、現在は第10話第11話第12話第13話第14話、第15話が読める。▼〔再掲〕ボヴェ氏の共著刊行記念/『パレスチナへの旅』上映会のお知らせ。11月15日(金)18:00〜20:00頃まで、入場無料、中央大学駿河台記念館510号室(千代田区神田駿河台3-11-5、御茶ノ水駅(JR、地下鉄丸ノ内線)新御茶ノ水駅(地下鉄千代田線)小川町駅(都営新宿線)電話:03-3292-3111 WEB 地図。主催・問合せ:太田出版編集部・日向(ひなた) hinata@ss.iij4u.or.jp 。▼総務省統計局統計センターのサイトに「家計調査報告(総世帯・単身世帯)(平成14年7〜9月期平均速報)」(02.11.13公表)。

  • 11月14日 「拉致への関与を否定…朝鮮総連副議長が会見」02.11.13読売、【在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の南昇祐(ナムスンウ)副議長は13日、東京・千代田区の朝鮮総連中央本部で記者会見し、北朝鮮による拉致事件について「組織として事件に関わったことはない」と述べ、関与を否定した。日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて以来、中央本部の幹部が会見したのは初めて。/南副議長は、朝鮮総連がこれまで、拉致事件について「でっち上げ」と主張していたことについて、「私どもの思いと相反する結果となったことは残念で、遺憾なこと」と述べた。/一方で、「拉致を含む北朝鮮の工作活動を手伝った」と証言する朝鮮総連関係者が相次いでいることついて、「事件に朝鮮総連が絡んだことは全くない」と強く否定し、「祖国に対して悪意を持ち、ねつ造した情報を日本社会に流している人物の存在は無視する」と語った。〔…〕】。▼朴斗鎮『北朝鮮その世襲的個人崇拝思想』1999年9月、社会批評社。【〈チュチェ思想〉が〈事大思想〉のアンチテーゼとして登場し、それが、日本の植民地支配によって押さえつけられていた、民族的自負心と人間の尊厳の回復に寄与したことは事実である。〔…〕/しかし、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざがあるように、何事も過度になると災いが訪れるものである。/民族の自主独立を願い、〈事大主義思想〉の克服のために掲げた〈チュチェ思想〉を、人類最高の〈哲学〉とまで誇張し、完全無欠な思想とまで言いきってしまえば、残るのはそれをいかに正当化し、詭弁の論理によって、つじつまを合わせ続けるかという問題だけである。〔…〕/キム・イルソンに対する個人崇拝は、〈チュチェ哲学〉と〈社会政治的生命体論〉の結合によって、宗教的レベルにまで至っている。】とする朴は、1967年5月の朝鮮労働党中央委員会第4期第15次全員会議決定の朝鮮総連組織に対する具体化である【一九六七年の朝鮮総連第八回大会における〈キム・イルソン絶対化〉による〈首領独裁〉の導入】および【朝鮮総連のキム・イルソン父子に対する服従路線が明確に示されたのが、一九七四年二月の第一〇回大会】をつうじて【北朝鮮では、権力によって大衆の愚民化が謀られ、あらゆる手段でキム・イルソン崇拝が図られたが、日本では在日朝鮮人全体には及ばず、朝鮮総連組織の変質という形でその本性を余すところなくさらけ出した。】と断じ、その経緯を次のように書いている。【朝鮮総連の指導部は、民族学校とともに朝鮮総連を支えている柱の一つである『朝銀信用組合』を梃子にして、朝鮮総連を「不動産屋」と「パチンコ屋」に変えていった。/韓徳銖は、朝鮮総連結成初期、朝鮮大学校生を前にして「君たちは将来民族幹部として巣立たなければならない。間違ってもパチンコ屋とか不動産金融業者になってはいけない」と訓示を垂れていたものである。それがキム・ジョンイル体制になるや、朝鮮総連自体がパチンコ屋と不動産屋になっただけでなく、朝鮮大学校卒業生までパチンコ屋の従業員として送り込むようになった。〔……〕北朝鮮送金を強化するために始められたパチンコ業も、『朝銀信用組合』の破綻とバブル崩壊によって大きな打撃を受けており、朝鮮総連の屋台骨を根底から揺さぶっている。/山形県を中心に展開した朝鮮総連中央のチェーン店をはじめ、各県本部、各傘下団体の所有するパチンコ店も大きなダメージを受け、活動家の生活費すら支給できない状態に陥った。〔…〕/そもそも、パチンコ業というのは、日本政府が在日朝鮮人に対する失業対策にからめた治安対策の一環として戦後作りだしたものであり、二〇〜三〇兆円産業に成長した現在においても「風俗営業法」の統制のもとに警察の管理下にある業態である。それ故、この産業には在日コリアンが多く関わっており、韓国籍、朝鮮籍、日本籍を合わせると七〇%強を占めると言われている。〔……〕/朝鮮総連が、その綱領で唱っているごとく、真に在日同胞の権利擁護を主張するならば、このような複雑な利害の中に当事者としてのめり込むのではなく、権利の擁護者として、調停者として権威ある立場を維持するべきであったし、関与するとしても民族金融機関である『朝銀信用組合』を通じた間接関与にとどめるべきであった。/パチンコ業の当事者となった朝鮮総連は、同胞業者との競争に入っただけでなく、警察当局に対しても権利擁護の代弁者としての本来の立場を喪失してしまったのである。これが、在日同胞の権利擁護を唱った「綱領」の形骸化につながっていったのは言うまでもない。これもまた、朝鮮総連に対するキム・イルソン父子の私物化がもたらす一つの後遺症である。】。

  • 11月13日 西郷信綱『斎藤茂吉』2002年10月、朝日新聞社。【根っからの、そしてひたぶるな王党派である茂吉の抱く天皇観】とその【万葉理解に大きな歪み】を検討する西郷は「海行かば」の歌の解釈のからくりを【いちばんの急所は「大君の、辺にこそ死なめ」(そばでこそ死にたい)にある。いくさで屍は海や山野に遺棄されたっまなのは当然としても、その死が遥か彼方なる「大君のため死のう」ではなく、「大君のそばで死のう」とあるのを見逃してはならぬ。高木市之助『吉野の鮎』に指摘する通り、「大君のためなら死のう」というのは「忠誠の理念」の産物であるにたいし、「大君の、辺にこそ死なめ」(おそばで死のう)は、かつて王がみずから兵とともに山河を跋渉する戦士でもあったことと切り離せない表現なのである。壬申の乱における天武を見ればいい。〔…〕その点、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」を、どうしても引きあいに出して対比せざるをえない。/ああおとうとよ、君を泣く、/君死にたまふことなかれ、/末に生れし君なれば/親のなさけはまさりしも、/親は刃をにぎらせて/人を殺せとをしへしや、/人を殺して死ねよとて/二十四までをそだてしや。/(中略)/君死にたまふことなかれ、/すめらみことは、戦ひに、/おほみづからは出でまさね、/かたみに人の血を流し、/獣の道に死ねよとは、/死ぬるを人のほまれとは、/大みこころの深ければ/もとよりいかで思されむ。/〔……〕とりわけ「すめらみことは、戦ひに、おほみづからは出でまさね」と歌った点が要だといっていい。スメラミコトは「大君」より一段と大きい権力の持主をあらわす語であり、日本の詩歌でこの語をこのように用いたのは、これが最初であるとともに最後でもあるという栄光に輝くものといってよかろう。/そのさい、とりわけ「おほみづからは出でまさね」といい放ったのが、スメラミコトの本質をずばりとらえているのを見逃がすべきでない。くどいようだが、「大君の辺にこそ死なめ」とうたいながら(信時潔作曲)、戦場にともにいるわけではない遥かかなたの「天皇陛下のため死ね」といわれて死んでいった若者たちが多数いるのは、何とも悲しいことではないか。古典の読みという点からしても、そこには許しがたい虚偽がある。】と指摘している。

  • 11月12日 ▼『國文學』2002年12月号が“特集:太宰治 文化・国家・個人 そしてメデフア”。安藤宏「検証・太宰治の昭和二十三年」、紅野謙介「難民の記憶 戦争を生きる太宰治」、藤井省三「太宰治の『惜別』と竹内好の『魯迅』」、ほか。▼アジア歴史センターのサイトに「初心者のための利用方法」02.11.08、【これは、センターのデータベースを初めてお使いになる方のために、DjVuプラグインのインストール方法、資料の検索の仕方、資料の表示の仕方について簡単に解説したものです。】。他に「アジア歴史資料データベース利用規則」「資料整備状況」。▼ペシャワール会のサイトに「現地の報道から 2002年11月9日(土)<2>」、【米軍、アフガン人虐殺を目撃していた、とテレビ報道/〔カーブル発 11月9日フロンティアポスト〕英国のドキュメンタリ番組が、アフガン戦の際捕捉されたタリバン兵士数千人の虐殺を米軍が目撃していた証拠があると主張している。チャンネル5の番組「アフガン虐殺」の製作者は、北部同盟兵士らによって行われたとされる残虐行為の場面に米軍特殊部隊がいたとする証拠があると語った。/クンドゥズ陥落後、密閉コンテナに入れられて120キロ離れたシェベルガーン刑務所に強制移送される途中、合計3千人が死んだとされている。/米軍中央司令部はこの報道内容を否定、アメリカ人はその場に1人もいなかった、としている。/しかし同ドキュメンタリ番組の製作者ジェームス・ドラン氏は、目撃者証言や写真があり、米当局は調査せざるを得ない状況にあると信じている。/同氏は、この番組の中に登場する2人のアフガン人証言者がこの2日間に殺害されたという報告を受け、米国と国連に即刻介入することを求めている。/ドラン氏は、深刻な身の安全の危機に晒されている証言者は他にも多数いると懸念している。/(略)コンテナの輸送を強制された大型トラック運転手を始め、同番組に登場した証言者らは、当時米軍兵士が同刑務所を管理しており、このコンテナ車が到着した時米軍兵士もその場にいた、としている。/ある目撃者は、同刑務所のアメリカ人が、アフガン人に死体を町の外に運び出すよう命じた、と語っている。/ダシト・レイリ砂漠の一角に運ばれた者の中には負傷者や意識不明の捕虜もいたとされている。/彼らは、ここに運ばれた後、射殺された。/また別の目撃者の話では、起きたとされる虐殺の際、米軍兵士らはその場にいたが、何もしなかったとしている。/同地域では、その後人骨や衣服が発見されている。】。

  • 11月11日 『論座』2002年12月号が“私にとっての「北朝鮮」”を特集、李順愛「さ迷う在日朝鮮人 批判の弱さ、甘さを直視しよう」。【日朝の激動のまっただ中にあって、朝鮮半島と日本にまたがる存在である在日朝鮮人がそれにどのように向き合おうとしているか】との立場から【在日朝鮮人たちの言説は、時代の転換期をむかえていたにもかかわらず、内部批判をともなった新たな問題提起をひとつとして産み出すことはなかった。】とこれまでを振り返る李は【今回の拉致事件について、これまでに表明された在日朝鮮人の見解をみていると、一群の「謝罪する在日朝鮮人」の存在に気づく。〔…〕/わたし自身も、総連傘下の人間ではないが、朝鮮民族の一員である。けれども、わたしは謝れない。そういう思いに一瞬かられそうになったが、わたしが謝るというのは、ちょっとちがう。嘘がある。わたしが抱くのは、なにものかにたいする、はずかしさであり、なさけなさなのだ。/それにしても、あれら表明された謝罪はいかにも中途半端なもので、わずかに北朝鮮にたいする「抗議」を明記しているのは人権協会近畿地方本部のみである。そして彼らが忘れずに差しはさんでいるのは、この国家犯罪が「過去に両国間の不正常な関係の中で発生した」(徐萬述総連議長の談話、九月十七日)というフレーズだ。平壌のオウムがえしである。〔……〕/今日まで、北朝鮮に変化をうながすことにおいて、在日朝鮮人たちは無力であった。批判的視点なら山ほどもある。すでに六〇年代にほぼ言い尽くされているといっても過言ではない。あのころ、『統一朝鮮新聞』が猛烈に展開した北批判、総連批判を超えるような質の在日朝鮮人による北批判は出てきていないからだ。〔…〕/いずれにせよ、無視しえない北批判が提起されて久しいにもかかわらず、総連サイドの人々が、「何を信じたらいいのかとがく然とした」(『朝鮮新報』九月二十四日)、「裏切られた」(『朝日新聞』九月二十六日)などと言っているのをみると、文字通り「蓄積のまったき不在」なのだ。】と指摘、【今後、在日朝鮮人の意識は南北の「国家」からいっそう遠ざかっていくことになるだろう。北朝鮮がいやになったとか嫌いになったとかいう心理からではなく、「国家」なるものの虚妄性が白日の下にさらけ出されたからだ。】とむすんでいる。他に、金時鐘「人は拉われ、心は奪われ 祖国の命運分かちもつ自立した意志」、梁石日「「希望の地」で消息絶ったわが係累 日本人の歴史認識かき消される不安」。▲関連:「朝鮮総連、拉致問題対応で非難浴び動揺続く」02.11.05読売 / 「「同胞と日本社会に謝罪を」 朝鮮総連傘下団体から批判」02.09.26朝日 / 「激震する朝総連社会」02.09.26朝鮮日報 / 「在日社会にも衝撃広がる 日朝会談」02.09.18朝日。▼「平壌宣言の精神に沿って信頼、友好に向け過去清算を 東京で強制連行真相調査団全国交流集会」02.11.06朝鮮新報。

  • 11月10日 〔資料〕最近の『東京新聞』特報面がとりあげた北朝鮮関連記事(降順)。11.09付「朝銀信組破たん処理に疑問の声 公的資金「流出の恐れも」」 / 10.31付「北朝鮮の覚せい剤密輸疑惑 工作船の任務「拉致は一昔前」」 / 10.30付「検証・ヘギョンさんインタビュー 透ける「北」宣伝メディア選別」 / 10.24付「北朝鮮拉致被害者の永住帰国 立ちはだかる「生活の壁」 日本人宣告「子に十字架」」 / 10.21付「拉致と似た片道切符」 / 10.17付「拉致5人一時帰国 検証 メディアスクラム回避」 / 10.16付「「八尾、田宮しか知らず」 拉致事件「有本さんは…」 乗っ取りグループ元メンバーに聞く」 / 10.13付「「アジア大会の主役」 北朝鮮美女軍団の“使命” 金総書記のシナリオ?南で“アリラン祭”演出」 / 10.12付「メディアスクラム問題」 / 10.10付「北朝鮮から5人一時帰国本音語れるか」 / 10.09付「広がる被害者なぜ「拉致」だったか 推定被害は60人にも?」 / 10.04付「これでいいのか北朝鮮外交 まず正常化ありき 首相の「誠意」発言 調査団再派遣も 『永久に納得できない』」 / 10.02付「よど号グループの暗部 Aさんは見た」 / 09.28付「北朝鮮工作員潜入“最前線”奥能登ルポ」 / 09.27付「拉致問題 揺れる在日朝鮮人社会」 / 09.26付「拉致安否リスト翻訳6時間のナゾ」 / 09.25付「切り捨てられた「よど号グループ」 来月にも日本へ追放か」 / 09.21付「北朝鮮 原さん拉致の実態 韓国の裁判から」 / 09.20付「北朝鮮特殊機関とは」 / 09.19付「二十数年追い続けた記者たち “拉致報道”の原点 「あのとき深く書いてたら…」 死亡連絡…『社内全体が脱力感に襲われ』」 / 09.18付「緊張と悲痛 歴史的1日 首相訪朝ドキュメント」

  • 11月9日 ▼警察庁「我が国におけるインターネット治安情勢の分析について」【PDF】02.11.07。▼VIDEO ACT! 反戦プロジェクトのサイトに「2002年7月27日 韓国・ソウル市内反米デモ(2分6秒)」(撮影・編集:小林アツシ、公開:02.11.06)。関連:韓統連のサイトに「米軍装甲車による故シン・ヒョスン、シム・ミソンさん殺人事件」。▼朗文堂のサイトに「平野富二没後110年記念祭 平野富二碑除幕式」、主催:平野家一同、日時:2002年12月1日 正午より、場所:平野家墓苑(谷中霊園乙11号14側)。

  • 11月8日 字游工房のサイト(游明朝体開発ノート)に「PostscriptとTrueType」02.10.26。【OpenTypeフォントフォーマットは,TrueTypeのsfntフォントファイルフォーマットにPostScriptフォントデータのサポートが追加されて成り立ったそうです。その成り立ちからも判るように,OpenTypeフォントというのは,アウトラインデータのフォーマットの違いからPostscript(CFF)ベースのOpenTypeとTrueTypeベースのOpenTypeの二つに分けることが出来ます。『游明朝体R』,そして『游築初号ゴシックかなファミリー』はいずれもCFFベースのOpenTypeです。今回は何故そうしたのか,それによって生じた功罪について大雑把に触れてみたいと考えます。〔……〕/游明朝体Rや游築初号ゴシックかなの制作にあたってはPSフォントと同様のベジェ曲線をハンドリングして文字を作り出す制作ツールを使用しました。TrueTypeフォーマットもベジェ曲線で文字を描き出すことには違いないのですが,一般に2次スプライン曲線と呼ばれるのもので,PSフォントのそれとはイコールではありません。デジタル字母をフォント化する過程(コンバート)で発生する変型もPSフォンデータにコンバートするよりも大きくなることが予想できる上に,それを修正するためにTrueTypeのベクトルデータを直接編集するということは私達には何一つノウハウと呼べるもののない未経験の領域でした。Postscriptフォントを単にTrueTypeフォントにコンバートしただけでは,とても満足のいくものは出来ないことはよく知られているところです。/結局フォントフォーマットをOpenTypeにするということに決まってから,いつしかTrueTypeフォントの必要性について考えることもなくなりました。弊社の製品がCFFベースのOpenTypeであるのは,TrueTypeフォントデータをネイティブに扱うための制作環境ではないことや,マスターデータとなるデジタル字母からTrueTypeフォントデータへのコンバージョンに無理があることなどなど,色々な意味で弊社にとってはTrueTypeは敷居が高かったからということになります。/しかしながら,MacDTPはともかく,WindowsDTPにおいては事実上の標準フォントフォーマットはTrueTypeでした。今でもデジタル署名を施しただけで中身は従来のTrueTypeフォントと変わらない「OpenTypeフォント」が見受けられます。こういった「OpenTypeフォント」であれば恐らく,今まで業務に使用されてきたアプリケーション上で問題なく動作するだろうと思われます。一方,今回弊社がリリースした『游明朝体R』や『游築初号ゴシックかなファミリー』,あるいは他のフォントベンダー様がリリースされているPostscript(CFF)ベースのOpenTypeフォントはどうかというと,問題なく動作するとは限らないのです。例えば縦組み組版が正常に行えないというようなことがあるかもしれず,動作確認を行う必要はあります。〔…〕】。

  • 11月7日 ▼レイバーネットのサイトに11.06付で最新ニュース「韓国民主労総、ゼネスト闘争に完全勝利」(写真あり)、【民主労総は政府と与党が週五日法を口実とする勤労基準法改正案を強行しよ うとしたことに対し、11月5日午前11時、記者会見を開いて動映像指針など を通じて午後1時、無期限全面ストを宣言した。/これに伴い、今年最大規模で進められたゼネスト闘争には、168の事業場か ら12万4601人がストライキに賛同し、民主労総の闘争指針に従い、全国21の 都市で集会を開き、ゼネスト勝利決意大会を開いた。〔……〕】。▼ル・モンド・ディプロマティーク(日本語・電子版)のサイトにイグナチオ・ラモネ、北浦春香訳「主従関係」、ファーレハ・A・ジャッバール、逸見龍生・斎藤かぐみ訳「フセイン体制の基盤はどこにあるか」ほか。▼〔再掲〕「「日朝問題」を考えるシンポのご案内」[aml 30588]。「シンポジウム/「日朝問題」と〈歴史認識〉――真の「和解」の条件とは?」、11月9日(土)午後6時〜9時、東京大学(本郷)法文2号館・1番大教室、資料代:500円、連絡先:内田眞人(作品社編集部)tel 03-3262-9753 uchida@tssplaza.co.jp 。

  • 11月6日 ▼広河隆一通信のサイト(FROM MY MAILBOX)に、イーガル・ブローナー「将軍への公開書簡」02.11.05。▼承前、金正日「拉致発言」についての発言(つづき)。【「犯罪認め合う必要/作家の小田実さん」1963年に日本が韓国との国交正常化に歩み始めた時から北朝鮮とも国交回復していれば、拉致はなかった。小泉首相は拉致家族に国の政治責任を謝罪すべきだ。日本政府は拉致された人がどう死んだのか、誰をどう処罰したのか、北朝鮮に明らかにさせなくてはならない。この究明と(拉致被害者家族に対する)国家補償の追及が、国交正常化の第一歩だ。一方、日本は朝鮮半島を植民地化する国家犯罪を犯した。金正日(総書記)は少なくとも拉致について謝罪したが、日本は従軍慰安婦問題で謝罪も補償もしていない。今こそこれをすべきだ。日本が国家犯罪を清算せず、国交ができないために、北朝鮮の国家犯罪による自国の犠牲者を生んだ。日朝両国が国家犯罪を認め合い反省することが、これからの「国交」の土台となる。】【「恥ずかしく思う/姜在彦(カン・ジェオン)・花園大客員教授」これだけ多くの人が死んでいたという結果はただごとではない。政治的対立がこのようなヤクザまがいの事件につながったことを、かつて朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)で活動した者として、また血を分けた同族として、本当に恥ずかしく思う。それでも日本は国交正常化交渉をやらねばならない。多難だと思うが、このような最低の事態(の再発)を抑えるには関係を正常化するしかないからだ。/「解決と言えない/玉城素・現代コリア研究所理事長」金正日総書記自身が遺憾の意を表明するとは今までになかったことだが、拉致をやらせたのは自分なのに、そこをはっきりさせず、全く許せない。死亡日時・場所・経緯を明らかにされなかったのも納得できない。これでは解決と言えず、国交正常化交渉の糸口にするのはおかしい。】(以上すべて『毎日新聞』02.09.18付)。

  • 11月5日 ▼丸川哲史「アメリカの世界戦略 批判的な分析力を養う「場」の必要性」〔『週刊読書人』02.11.08付「論潮」欄〕。【日朝首脳会談の翌日、9月18日付毎日新聞に出された金時鐘の発言がある。金総書記による「拉致発言」の衝撃から、戦前からの日本と朝鮮半島との関係において日本人に謙虚になってほしいいという気持ちが吹き飛んでしまった、とあった。このよな気持ちを吐露せざるを得ない現実があるにしても、この言葉をそのまま日本人が受け取ってしまうことには慎重でなければならないだろう。/例えば「2ちゃんねる」というインターネット上の掲示板がある。そこにある若者の顔付きの写真とアドレスがアップロードされ、公開されていた。それは、「拉致」問題に付随して引き起こされている「嫌がらせ」に反対する在日朝鮮人学生を何者かが隠し撮りし、アドレスを調べ上げ、掲示板に載せたものである。日本の公共圏の寒々しい光景を垣間見る思いがした。私たちはとうとう、こういった事態を考慮に入れながら言葉を発しなくてはならないし、またこういった現実を見ないで済ますことも出来なくなっている。翻ってこういったことの原因も、過去日本政府が共和国との国交回復を怠ってきたことのツケなのだ。私たちは少なくとも、『キューポラのある街』に描かれていたような、在日朝鮮人の帰国者を想起し直すくらいの文化を育てなければならない。】。▲関連:「日朝首脳会談 私はこう見る 閉鎖国家「巨大な虚偽」」02.09.18毎日、に【◇犠牲、いつも無辜の民−−在日朝鮮人1世の詩人で評論集「『在日』のはざまで」の著者、金時鐘(キムシジョン)さん/金総書記が、日本人を拉致したことを率直に認め、謝罪した。暗澹(あんたん)たる思いだ。同じ民族として本当に恥ずかしい。内幕をさらしてまで国交正常化を進めようというのは、北朝鮮側にそれ相応の理由があるのだろう。日本は、生存者が早く帰ってこられるように手はずを整えると同時に、どうして亡くなったのか、厳しく追及すべきだ。/朝鮮半島における日本の植民地支配や戦後の南北分断、拉致事件と、いつも国家の犠牲になるのは無辜(むこ)の市民だ。家族の悲痛な思いに胸ふさがる思いだ。4人生きていることが救いだ。4人の話が、両国の「小窓」を開けるきっかけになることを祈るしかない。/金総書記が拉致の事実を認めた率直さは誠実さの表れともいえるが、それによって北朝鮮の期待する経済支援はかえって難しくなっただろう。/北朝鮮にも言い分があると考えていた。太平洋戦争では、90万人が強制的に日本に連行され、消息の分からない人も多い。補償がされたわけでもないが、もう言える筋合いではなくなった。北朝鮮の行為はそれほど愚劣で、許せない。帳消ししてあまりある。戦前の日本と朝鮮半島の関係に、まず日本人が謙虚になってほしいという思いも吹っ飛んだ。/在日定住者としていえることは、1950年代後半から60年代にかけて、10万人近くの在日朝鮮人が日本から北朝鮮に帰ったが、消息すら分からない帰国者がいる。帰国者は、日本と北朝鮮の赤十字の合意に基づいて日本政府が支援して帰した人で、日本にも責任の一端がある。帰国者の消息も知りたいというのが在日同胞の願いだ。拉致の事実を金総書記の口から語られると、帰国者の中にも、同じ運命をたどった人がいるのは間違いないと思ってしまう。/これで終わったわけではない。すべての始まりだ。】。

  • 11月4日 ▼〔再掲〕「レイバーフェスタ2002」11月4日(月・振替休日)13:30〜21:00(途中参加・退出OK)、中野ゼロ小ホール(550席、東京都中野区中野2-9-7、中野駅南口5分)、入場料:1500円。▼「加藤哲郎のネチズン・カレッジ」02.11.01は、【私は北朝鮮による横田めぐみさんほか日本人拉致事件は、誰もが認める重大な人権侵害犯罪で、隣国での核開発疑惑は、アメリカのイラク攻撃に勝るとも劣らない平和運動のとっての切実な問題と考え、イマジンにどんどんリンクし、連日報道してきました。ところが、他の多くの「反戦平和サイト」は、イラクやパレスチナの問題ではイマジンと共通するのに、北朝鮮の問題を、ほとんどとりあげていないのです。掲示板の類も検索してみると、「左翼系」「反戦系」「良心的知識人系」諸サイトにおける沈黙ないし消極性の理由は、ほぼ二つにしぼられるようです。一つは、「アメリカ同時多発テロへの武力報復に反対するホームページリンク集」トップにある駒込武・中野敏男さんらの「日朝間における真の和解と平和を求める緊急声明」のように、戦前・戦中日本の植民地時代の「強制連行」「従軍慰安婦」等の歴史的犯罪を回顧し、朝鮮学校生徒への暴行・いやがらせを危惧して、日本政府の「ダブル・スタンダード」を問題にするものです。これ自体は貴重な意見で、特に朝鮮学校問題では共感しますが、サイトによっては、植民地支配の謝罪と国交回復こそ「拉致」問題より先行すべきだという主張もあり、掲示板には、拉致は「本質的には正当防衛ないし緊急避難」で「全責任は日帝にあり、朝鮮を非難すべき事柄ではない。日帝に強制連行された朝鮮人(特に性奴隷)の数に比べれば無に等しい被害者数である」などという勇ましい(?!)主張までみられます。いま一つは、横田滋さんを代表とする「被害者家族の会」のバックに「救う会」「拉致議員連盟」があり、そこには狂信的ナショナリストや軍拡派・右翼が含まれているので、「家族の会」の主張に従うことは、結果として扶桑社版教科書普及や有事立法に与し軍拡勢力を利する、という見方のようです。私は、どちらにも疑問を持ちます。】と指摘している。

  • 11月3日 白川静『文字講話 I』2002年9月、平凡社。【数の数え方は、身体に関することば、古代的共同体としての身分と職掌とともに、民族の基本語彙である。】として白川は、【「かず」という言葉でありますが、国語の数という言葉は、おそらく「かぞふ」という、「かぞへる」ですね、そういう動詞から名詞に転化したものであろうというように考えられております。その「かぞふ」というのは、正しく言えば、「か」「そふ」であって、「か」というのは、「五日」とか「十日」とか、日数を数えます時に「か」と申します。その「か」をそえる、一日ずつ二日、三日というように、「か」をそえていくわけであります。〔……〕「ひとつ」というのは、どういう意味であるのか〔…〕人間そのものです。「ひと」ですね。人ひとりを単位として、数を数えはじめる。だから、「ひとつ」の「ひと」というのは、人間であるということになります。】とし、これに対して漢字では【一というのは何かといいますと、位置は難しい字を書きます時には、こういう字(壹)を書きますが、これは実際は全体が壺の形なのであります。下は、豆ではなくて、全体が壺の形であって、この壺の中に、こういうふうに何かが満ち溢れておるというような、こういう印がついておる。〔…〕壹という字は、おそらく壺の中で物が醸しだされて、蘊醸して、その気が満ちている、いっぱいになっている。これが壹である。つまり完全に充足した状態のものを、壹(一)としてかぞえる、そういうかぞえかたをしておるのです。わが国では、人を単位としてかぞえましたけれども、中国ではこういう壺に入れた物が中に充足しておって、完全に満ちた状態のもの、これを一個とするという考え方であります。】であり、【日本の場合の「かず」は日の数で、いちにち、ふつかと数えますから、一年に三百六十五しか数えられないのです。ところが、中国語の数は、無限大であります。これは数に対する観念が、日本と中国でいかに違うかということを文字学的に、あるいは語源的に、説明するものであるということができるかと思います。】と指摘している。

  • 11月2日 ▼萩野正昭「変わる形、変わらぬシステム」02.11.01週刊ドット・ブック:第22回(ZDNet Mac)。▼「レイバーフェスタ2002」11月4日(月・振替休日)13:30〜21:00(途中参加・退出OK)、中野ゼロ小ホール(550席、東京都中野区中野2-9-7、中野駅南口5分)、入場料:1500円(前売り1300円)、レイバーフェスタ2002実行委員会(連絡先:東京都板橋区向原2-22-17-403 TEL03-3530-8590 FAX03-3530-8578 メール laborfesta@ml-b5.infoseek.co.jp 。【プログラム】13:15開場、13:30開会挨拶、《第一部:映像メッセージ―世界から日本から》13:40『アナタの仕事・ワタシの権利』3分ビデオ一挙上映 日本から・海外(米韓独)から作品が寄せられています! 上映後、リストラ・失業・フリーターをテーマに制作者トーク、《第二部:たたかいから生まれた歌》15:40レイバーライブ 1)田中哲朗ミニコンサート 2)生田卍ライブ 3)カネマツ(日音響)3曲 4)ノレの会+非正規・移住労働者たち、《第三部:魅力ある労働運動》16:50映画 『ブレッド&ローズ』上映、18:40休憩、19:00シンポジウム「あなたにパンとバラを」(映画のモデルになったアメリカのビル清掃労働者の組合(SEIUローカル1877)からのゲストの特別報告を受けて、「魅力ある労働運動」をテーマにトーク。木下昌明さん(映画評論家)もゲスト出演。スペイン語通訳決定)、21:00終了(懇親会へ)。

  • 11月1日 ▼韓国「民主労総、5日13時にゼネスト突入」02.11.01レイバーネット。▼家辺勝文「ウェブノート」に【W3C (World Wide Web Consortium) の国際対応 CSS3 モジュール最終作業原案の公開/CSS3 module: text, W3C Working Draft 24 October 2002 # 和文における空き量の調整と約物の字幅について不正確な理解が見られる。/CSS3 module: Ruby, W3C Working Draft 24 October 2002】と紹介。▼「「日朝問題」を考えるシンポのご案内」[aml 30588]。「シンポジウム/「日朝問題」と〈歴史認識〉――真の「和解」の条件とは?」、11月9日(土)午後6時〜9時、東京大学(本郷)法文2号館・1番大教室(安田講堂に向かって右側の建物。「文学部」教務の上。当日、建物の入口に張紙をします)、資料代:500円、連絡先:内田眞人(作品社編集部)tel 03-3262-9753 uchida@tssplaza.co.jp 。【プログラム】問題提起――高橋哲哉/第I部・特別講演【「日朝問題」を歴史的視野から考える】金石範(作家)/第II部・パネル・ディスカッション【「9.17 日朝首脳会談」を超え、真の「和解」に向けて】姜尚中(東京大学教授)高橋哲哉(東京大学助教授)米谷匡史(東京外国語大学教員)丸川哲史(学習院大学助手)洪貴義(立教大学大学院)/【発言者】(予定)李孝徳(静岡文化芸術大学講師)金富子(お茶の水女子大学大学院)ほか。