8月30日 [aml 18818]に、「緊急アピール/全国のみなさんへ(三宅島噴火災害支援の要求を都に!)」(8月29日、「やめて!東京都による〈防災〉に名を借りた自衛隊演習」実行委員会)。【……去る8月18日の大噴火は、三宅島の人々に甚大な被害をもたらしました。火山灰が人家の屋根に積もり、同月25日には、その灰を取り除く作業をしていた、同島伊ケ谷地区の会社員・笹本学さん(52歳)が亡くなりました。心筋梗塞によるらしいと報道されています。降灰はまた、農作物を直撃し、噴石などによって放牧中の牛が死にました。/小中学校の生徒や高校生たちが、次々に島外に避難しています。……こういう状況ですから、三宅島で全島避難を求める声が高まっているのは、当然すぎるほど当然です。ところが東京都は、その声に耳を傾けようとしません。村議たちの必死の要請に対しても、青山副知事はそういう状況にないと答え、8月28日には、石原慎太郎都知事自身が、マレーシアで「専門家の意見を聞いても、島がふっ飛んじゃうような大惨事、大災害が予想される状況ではない」とのべました。この発言の根底にあるものは、すでに起きた噴火が、島の人々をどれほど苦しめているかということに、まったく想像力を働かせようとしない、尊大・傲慢な姿勢です。/火山噴火予知連絡会(予知連)の予報はまったく当てにならないことが、8月18日の大噴火で明らかになったのですから、三宅島の人々が不安を募らせ、一刻も早く安全なところに避難したいと願うのは、あたりまえのことではないでしょうか。/都が知事を先頭に、その切実な願いの実現を阻止しているのは、許しがたい暴挙といわざるを得ません。石原都政の反都民的本質、住民無視の体質が、ここに集約的に露出したといえると思います。……8月18日の大噴火後、三宅島に、陸上自衛隊練馬駐屯地の第一師団が「降灰除去のために」派遣されました。ところが、噴煙がまだおさまっていないのに、第一師団は同月27日、さっさと引き上げてしまいました。同師団は9月3日、都営地下鉄・大江戸線で、練馬区から江東区の木場会場まで移動することになっており、撤収がその準備のためであることは明らかです。この事実は、自衛隊の「災害派遣」なるものが、本当は被災住民の救出のためになされているのではないことを如実に証明しています。/全国のみなさん!/石原慎太郎都知事に「ビッグレスキュー」を中止し、三宅島など伊豆諸島の住民を、都行政の全力をあげて支援することを要求しようではありませんか。/要求FAXを下記に集中することを、緊急に訴えます。/*東京都知事秘書室のFAX(専用)=03−5388−1200】
8月28日 8月31日から9月2日まで「PRINTEK 2000 TOKYO」。【会場:東京国際展示場[東京ビッグサイト]東4・東5・東6ホール(東京都江東区有明3-21)、主催:プリンテック2000東京実行委員会(東京都印刷工業組合/全日本印刷工業組合連合会/東京写真製版工業組合/東京DTP協同組合/東京都製本工業組合/全日本製本工業組合連合会)、入場:無料、オリエンテーション(基調講演):吹野博志氏(デルコンピュータ(株)代表取締役会長)「デジタル時代における印刷産業の展望―IT革命と企業文化」8月31日午前11時30分―午後1時/会議棟607+608会議室/聴講無料】。
8月27日 がんばれ国労闘争団のページに26日の報告。【続開大会は高橋委員長の特別発言を確認して15分で終了した。「JRに責任なし」の採決は中止になった。これは闘争団の4日に及ぶ交渉の成果だった。しかし「四党合意」の撤回はならず、賛否が全組合員投票にかけられることになった。8.26には三宅坂を埋め尽くす支援者が全国から集まり、闘争団がんばれの声が響きわたった。】。あわせて、8.25-8.26写真速報も。
8月26日 がんばれ国労闘争団のページに、刻々と最新の動き。【8月25日午後1時から夜の12時まで多くの支援者が本部会館を取り囲む中、100名以上の闘争団・家族と本部執行部との交渉が続いた。闘争団の「4党合意」批判に対して本部はまったく答えることができず、結局、本部は「臨大の“JR責任なし”の採決中止・執行部の総辞職」を表明した。(上の写真)闘争団の必死のたたかいで、最悪の事態は避けられた。しかし、「四党合意」賛否の全員投票案が出されるなど予断は許さない。闘争団は臨大開催ぎりぎりまで、約束の完全履行と四党合意の完全撤回を求めて交渉を続けていく。皆さん、26日は社会文化会館前に集まり「四党合意」完全撤回を実現しよう。】
8月24日 『読売新聞』2000年8月21日付(1-2面)に、山崎正和「暗黙の世界標準化」。山崎は「中央公論」8月号の特集・日本共産党の研究にふれ、【読んでみて驚いたのは、当の共産党が国民の思想状況に関心がなく、若者のマルクス離れに憂慮していないことであった。国会対策委員長の穀田恵二氏は特集のインタビューに答えて、若者が本を読まないのは世の時流にすぎず、それと彼らの政治参加は別だという主旨の発言をしている。共産主義は党内部の原理原則であって、国民はそれとは別に、ただ目先の生活のために一票を投じればよいらしい。…この原理原則の党がいまや原理原則で争わず、思想の戦線で勝つことをめざしていないことが興味深い。】として、【革命という社会の基本的な価値観の転換について、いま国民の意識に問いかける意図さえこの党にない】と【思想的論争の欠如】を指摘し、民衆を道具視する「日本共産党」の本質を言い当てている。山崎は【だが振り返ると、ソ連の崩壊は厳密な意味での価値観の勝負の結果ではなかった。…価値観の勝利というのはおもに西側陣営の、政治家と知識人の錯覚にすぎなかった可能性が強い。/だがあの「事実上(デファクト)」の政治的勝利は、先進国の知識人にそれ以上の錯覚を招いた。人権と民主主義とは世界の「事実上の標準(デファクト・スタンダード)」であり、それについて説明責任はだれにもないという感覚が広がったのである。】と指摘し、【二十一世紀はすべてに寛容な時代になり、価値観の多様性がますます許される時代になるであろう。イデオロギーの対立は消滅し、文化の相対主義もさらに広く認められるだろう。だが、この寛容さがもろ刃の剣であり、社会の基本的価値観への無関心につながり、一転して恐るべき無意識の通念、独善的な規範の支配を招く恐れを忘れてはなるまい。抑圧や対立のない時代に、懐疑的な精神を持ち続けることは難しい。しかしそれが可能であることを証明してこそ、来世紀は人類史のなかで真に新しい時代になりうるはずである。】とむすんでいる。
8月23日 石原やめろネットワークのページに、「戦争への道を許さない北・板橋・豊島の女たちの会が出した9月3日に予定されている総合防災訓練についての石原都知事への抗議文」(2000年8月20日)。【石原都知事は都議会での所信表明演説において、「来たる9月3日、東京を舞台に”ビッグレスキュー東京2000〜首都を救え”と命名した、都政史上最大規模の総合防災訓練を実施する。今回は総理大臣を責任者とする、陸・海・空の三軍がはじめて統合して加わる」と述べておられます。/この訓練に参加する自衛隊員は7100人〜7800人。地震ではもっとも危険と指摘されている地下鉄を使っての自衛隊員専用の「特別列車」の運行。空には自衛隊のヘリコプターを多数を飛ばし、地上では自衛隊のジープが走り、渡河訓練などもあると報道されました。こうした訓練のどこが、住民の生命を地震災害から救う「防災訓練」にあたるのでしょうか?都知事が4月9日、陸上自衛隊練馬駐屯地で発言され、内外から大きな批判のあった「治安の維持も大きな目的として遂行していただきたい」を思い出さずにおれません。このような自衛隊主導の訓練に、赤字である都の予算3億円も使い実施されるならば、アジアの国々からも大きな不信を招くことでしょう。/私たちは、憲法前文、および9条の精神を尊重しています。都知事が「軍隊」とよばれる「自衛隊」が、堂々と軍事演習まがいの訓練を「防災」の名目でなされることに、強い怒りをもって抗議します。/私たちは、平和に共生し生きることを求めます。騒擾に対処する治安訓練だけを優先し、被災する住民の救出、外国籍住民、高齢者、障害者への配慮や援助計画を後回しにしたような「総合防災訓練」など必要ありません。】。
8月22日 がんばれ国労闘争団のページに、闘争団・家族ネットワーク「貫徹」第3号(2000年8月21日)。【執行部が何が何でもやろうと強引に進める臨時全国大会の日程まであと5日となりました。宮坂書記長が当初、あれだけ出すと言っていた具体的解決案はもう出てきません。自分の言ったことすら実行できない宮坂書記長に怒りを禁じえません。強引に「JRに法的責任なし」を押し通し、闘争団を切り捨てようとする意図は今や明白です。このような臨時全国大会を絶対に開かせてはなりません。私たちもJR組合員も自ら全面敗北を宣言し、国鉄改革にひざまづくために13年以上も闘ってきたのではない。私たちは私たちの自己決定権を確保した上で、代議員選挙をやり直し、全国定期大会を開いて闘う方針を確認することを強く要求します。4党合意に反対し、私たちの自己決定権を確立するための4要求を以下に掲げます。】として〈闘争団の自己決定権確立のための4項目要求〉として【1.臨時大会をただちに中止せよ!、2.代議員選挙をやり直し全国定期大会で組合員の信を問え!、3.「4党合意」議案については、当事者の闘争団に3分の1の特別議決権を付与せよ!、4.国労の重大な運命を決める「4党合意」議案の採決にあたっては、議決権の3分の2を可否の基準とせよ!】を掲げている。私はこれを全面的に支持する。同文書は【私たちは、4党合意に断固反対です。私たちは逃げも隠れもしません。当該である私たちの自己決定権を確保したうえで、きちんと代議員を選び直し、闘う方針を全国定期大会で確認したいと思います。執行部は重大な方針変更を行なったのです。臨時大会で強引に押し切るのではなく、代議員選挙からやり直し、組合員に正々堂々と信を問うべきです。/JR組合員のみなさん、今回の4党合意は私たち闘争団を切り捨てるだけのものではありません。政府、自民党、JRに屈服し、国鉄闘争を放棄することは国労の基本的在り方を根こそぎ変えてしまうものです。それはJRになってからも、不当配転・配属や、昇進差別、賃金差別の不当労働行為攻撃を受け、それと闘ってきたJR組合員の人生そのものをも否定するものです。/国鉄改革で行われた壮大な不当労働行為の責任さえ不問に付す組合に、今のJRが不当労働行為を謝罪し、それを是正することなどあり得るでしょうか。自分の人生を否定され、負け犬になってJRおよび、最近、露骨に国労との統一問題に言及するJR連合にこびを売る道を選ぶのですか。私たちと一緒に闘いましょう。そこにしか自分で自分を救う道はないのです。】とむすんでいる。
8月21日 INTERNET Watchに「徹底調査! 使えるオンライン書店・2000年度版」。【…今やコンビニ受け取りや送料無料は当たり前の時代になってきた。そこで今回、総合オンライン書店12店舗から実際に本を購入し、それぞれの対応の違いや使い勝手の良さを調査してみた。オンライン書店大混戦の時代、一番早いのはどの書店? ユーザーフレンドリーなのは? コンテンツが充実しているのは……?】として、検索が優れている、各書籍の情報が充実、コンテンツが充実、本の在庫表示がある、ID・パスワードは自分で決められる。パスワードがわからない時にヒントがある、配送・支払いが選択できる、送料が手頃、トラッキング機能がある、即日配達に対応、分配に追加料金なしで対応――という10項目の条件を調査した結果、【すべて満たすオンライン書店は日本には存在しない】としながらも、■bk1 http://www.bk1.co.jp/、■e-Shopping! Books http://www.esbooks.co.jp/、■紀伊國屋書店BookWeb http://bookweb.kinokuniya.co.jp/を【この条件を比較的多く満たし、使いやすいサイトとしてオススメしたいところ】としている。
8月20日 川副詔三「JR連合首脳による国労・国鉄闘争関連発言と国労本部見解、その異様な共鳴関係の意味するもの」、「地域と労働運動」2000年8月号に掲載されたものだが、がんばれ国労闘争団のページに転載された。【争議団は、自らの闘いの正義が失われたならば崩壊する。どんなに経済的条件に恵まれた自活争議と言ったところで、それは比較の問題であって、決して安楽な生活ではない。厳しい生活条件に耐えて、あえて、長期に闘いつづけることができるのは、自らの闘いの正義への確信があるからである。その正義がさまざまな理由で失われた時、争議団は見るも無惨に解体してしまう。昔から、争議をぶちこわすには、争議の中枢指導部を腐敗させるなどして、その社会的大義を失わせるのが最良だといわれてきた所以(ゆえん)である。その観点からすれば、「JRに法的責任なし」の承認とは、それだけで、闘争団解体の決定的ダメージになり得るものだということである。いいかえれば、国鉄闘争解体の打撃が現時点ですでに闘争団に最も打撃的に襲っているということである。こういうことになれば、先を見て、戦意を失う闘争団員が続出するのは不可避といわねばならない。/誰もそれを責めることはできない。戦意を喪失した時、争議団を襲うものは限りない虚脱感、無力感、気力喪失である。自活力は瞬時に崩壊する。そして、一刻も早く、この嫌な状態から脱出したいという脱出願望である。これまで多くの争議が、脱出願望にとらわれた時には、「解決金?そんなもの出るだけ出してもらえばそれでいいよ。とにかく一日でも早く終わって、この境遇からおさらばしたいんだよ」という状態におちいってきた。/闘争団の中には、そうした種類の早期解決願望が生まれざるを得ない必然性がある。/こういう状況を自らの犯罪的指導で生み出した国労指導部が、こんごもしも、多くの闘争団が一刻も早い解決を望んでいるということを口実にして、自らを正当化しようとするならば、それは犯罪の上塗りに過ぎない。/逆に、これ程(少なくとも、これほど深刻な苦境に置かれた争議団は、どこにもなかったであろうから)の苦境にもかかわらず、それをのりこえてなお闘いつづけようとする闘争団がもし存在したとするならば、それは信じがたいことと言わねばならない。/もし仮にだが、そのような闘争団が生まれたなら(JR連合葛野会長が「争議団的なグループは、限りなく小さいけれども残るでしょう」と切り捨てを予言しているわけだが)そのような、国労の闘う部分に対して、われわれ地域労働運動は全力で支援しつづけるであろう。/願わくは、八月二六日の続開大会を中止してもらいたいものである。もう一度、四党合意を白紙に戻した形で、闘争団に自由な立場で討論してもらいたいものである。それを受けて、その総意をとりまとめて、結論を出しても遅くはないはずである。/国労本部の再考を願ってやまない。】。資料として併載されているJR連合首脳の発言ともども全文を読もう。
8月19日 青空文庫のページに、「新JIS漢字時代の扉を開こう!」というコーナーが開設された。【これまでパソコンやワープロで広く使われてきた、JIS漢字コード第1第2水準に加えて、第3第4水準を定めた、新しい規格が作られました。これが普及すれば、コンピューターで読み書きし、ネットワークでやりとりできる文字を、大幅に増やせます。「あの字がない。この記号が使えない」といった不自由は、ほとんど感じずにすむようになるでしょう。/この新しい漢字コードを使いこなす準備が、進められています。/このページは、今すぐ新JIS漢字を使いたいと思う人が、必要な小道具をすばやく集めて、その旨味をただちに確かめられるようにと願って設けました。順を追って読み進んでもらえれば、あなたは今日から、新JIS環境を活用できるでしょう。】として、【新JIS漢字で読んでみよう】新JIS漢字でなにができるのか、第3第4水準を表示できるフォントを入手しよう、ほか、【新JIS漢字で書いてみよう】新JIS漢字を入力してみよう、注意が必要な「包摂の扱いが変わる文字」などの記事があり、必要なツールやフォントの紹介がされている。
8月18日 帝国データバンク(倒産情報)のページに、「全国企業倒産集計2000年7月報」。【件数1617件、前月比、前年同月比ともに増加、7月としては84年(1664件)に次ぐ戦後3番目の高水準/負債4兆2643億2100万円、前月比、前年同月比ともに大幅増加で、初めて4兆円を突破、3カ月連続して今年最高を更新するとともに、戦後最悪記録も大幅に更新/東証1部上場百貨店そごうがグループ21社とともに民事再生手続き開始を申請、そごうグループの倒産は合計28件、負債の単純合計(2兆9220億2900万円)は全体の68.5%を占める】【特別保証制度利用後倒産は324件、5カ月連続300件超え/不況型倒産1238件、9カ月連続の前年同月比増加で、4カ月ぶりに1200件超え、構成比は76.6%で99年10月と2000年3月(75.8%)を抜き戦後最悪を更新/「民事再生法」申請による倒産は88件、すでに倒産し前月までに集計済みの企業で同法へ切り換えた3件を含めると91件発生、4月からの累計は259件に達する】とし、今後の問題点として【…弊害が目立つ放漫な金融財政政策への批判が強まる中で、消費不振と公共投資減少が続いており、リストラを上回るスピードで業績が悪化し体力を消耗する企業が増えている。統合・合併を控えた大手銀行と再編整理が必至の地銀以下の金融機関は、依然続く不良債権の重圧のもとで、融資回収を急ぐとともに、借金漬け・業績不振企業の選別を強めている。9月中間決算期に向かい、大型倒産の発生、金融不安再燃が燻っており、企業倒産は戦後最悪に近いペースで増えて行くものと思われる。】と指摘している。
8月17日 家辺勝文「ウェブノート」のページで、家辺は『Windows DTP PRESS』vol.8(技術評論社)の第1特集「DTPの“組版”を考える」の「紹介とコメント」を書いている。【異色の特集である。実用性から離れた、という特集の断り書きにも関わらず、実用的な知識を求める人たちにこそ向けられたメッセージというべきであろう。情報通信技術(IT)という言葉がもてはやされるこの頃であるが、その対象となる「情報」の担い手は圧倒的に文字で表記されたテキストであり、その正確な特性を理解することなく、テクノロジーだけを論じることはできないはずである。コンピュータによるテキスト処理は、実は印刷技術に深く影響されながら、なおかつその成果を完全には取り込めていないというのが現実であろう。印刷技術とは執筆から出版までのプロセスの集積であり、現在、われわれが思い浮かべることのできる「テキスト」とは印刷プロセスと不可分一体のものといっても過言ではない。そのようなテキストの成り立ちを意識的に見つめ直すことから、コンピュータと切り離せない現在の出版過程、とくにDTPの抱える問題点も明らかになってくる。/この特集で浮かび上がる問題点を私なりにまとめると、次の4点になる。1番目は、テキストの成り立ちにとって組版は不可分のものであること(それにも関わらず、いかに組版を付け足しの技術としか考えていない執筆者、編集者、技術者が多いことか)、2番目は、「人間がやることとコンピュータがやることの切り分けをきちんと考え」(p.24、逆井氏の発言から)る必要があること(バッチ処理の有用性や、組版仕様を明示したSAPCOLシステムの有効性などはこの文脈におくことができる)、3番目は、スクリプトや約物といった文字クラスがテキストの成り立ちの上で重要な機能を果たしていること(組版にはそれを顕在化する機能があること、逆にそれを無視した組版はテキストを理解困難にする可能性もあること)、4番目は、組版にワン・ベスト・ウェイ(One Best Way)はない(歴史的に、また対象となるテキストに応じて可変であり、ルールには必ず破綻が伴う)ということである。/非常に具体的で興味深い提案として「今のデザイン関係や専門学校はアプリ依存型になっていて、いわゆる三種の神器のオペレーションを教えるわけです。でもその前に、手で切り貼りしてでも、字はこうやって並べるんだということをどこかで教えないといけない。小学校のときに原稿用紙の使い方を一応やって、その後の知識は切れているわけですよ。・・・」(p.22-23、前田氏の発言)というものがある。これはデザイン学校に留まらない。あらゆる「情報処理教育」「情報リテラシー教育」の場で、すぐにでも実践するに値することではないだろうか。一方で、Word、Excel 等の使い方を教えることが「情報教育」の中身でしかない現実があり、他方で、一気に「情報」論、「情報社会」論に飛躍する「情報教育」の先端がありながら、肝心のメディアとしての「テキスト」の姿を文字の並べ方に即して教える場など皆無なのではないか。「情報」という言葉の氾濫も「テキスト」概念の抽象化と無関係ではないだろう。】。
8月16日 「The Incidents」のページに、山崎喜宏「『盗聴法』反対の闘いに終わりはない!」(2000/08/14)。【2000年8月15日の「盗聴法」施行を前に、本サイト編集長が同法の「無効確認」と「施行差し止め」を求める訴えを起こした。日本では前代未聞の訴訟に打って出た真意はどこにあるのか。「盗聴法」反対の闘いに「終戦記念日」はいらない!……「絶望は愚か者の結論」とは、本サイト編集長・寺澤有が好んで口にする言葉である。諦(あきら)めてもしょうがない。自分で何とかせにゃあということなのだが、2000年8月15日に施行される「盗聴法」に対して、その「無効確認」と「施行差し止め」などを求める訴訟を、寺澤が東京地方裁判所に起こした。被告はもちろん国である。/提訴した8月11日、司法記者クラブで記者会見した寺澤は、同席した訴訟代理人の1人である堀敏明弁護士(東京弁護士会)とともに「『盗聴法』は憲法で定められた『通信の秘密』を侵害し、プライバシーも守られなくなる。盗聴捜査の認められる範囲が不必要に広く定められており、しかも捜査員の恣意的運用に対する歯止めがまったくない」などと話した。……】
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