2月29日 姜尚中「ポストコロニアルと社会科学」〔『神奈川大学評論』第34号(特集・ポスト現代の社会科学)1999年11月掲載〕。三木太一郎を引きつつ【冷戦期の地政学は、米国を主導に日本に脱軍事・政治化されたミニチュアの「大東亜共栄圏」を差し出し、その結果、戦後改革による「非軍事化と民主化」とは区別される「非植民地化」あるいは「脱植民地化」に固有の問題を「末済〔未済の誤植?〕」のまま「凍結」させてしまうことになった】と指摘する姜は、丸山真男『日本政治思想史研究』を検討し、アイルランドを「同化不能の他者」「歴史と地理なき民族」(G.O.トゥアヘール)としたイギリスにたとえて【『研究』を貫き、そして「国家理性」にまで浸潤している丸山のオリエンタリズム的な朝鮮・中国像は、そうした英国とアイルランドとの地政学的な権力と〈他者〉表象=創出を多分に反復している】と断じ、「戦後史学は、福沢の洋学から連続的に、祖国の改造のための準拠枠として、西洋=近代=文明という他者を捏造/発見…したという意味でオクシデンタリズムの学であった。が、同時に、…二〇世紀前半の従属的アジアには非合理的で女性的で蠱惑的で善良な他者をみていた、という意味でオリエンタリズムの学」(佐藤和彦)を引用し、【ここからは、「非近代的な」精度としての「アジア的共同体」を抱え込んだ複合的な構造としての近代世界という地政学的な表象が現れることはないだろう。丸山政治学や大塚史学など…が、戦後デモクラシーのなかでポストコロニアルの問題を深められなかったのも、そこにある。その「未済の」課題は、今も社会科学が取り組むべきテーマとして立ちはだかっている。】とむすんでいる。
2月28日 森真一『自己コントロールの檻―感情マネジメント社会の現実』2000年2月、講談社選書メチエ。【さまざまな社会的現象を個人の心理から理解する傾向や、自己と他者の「こころ」を大切にしなければならないという価値観、そのために必要な技法の知識が、社会のすみずみに行き渡って…心理主義は空気のような当たり前の存在と化し…現代社会を特徴づける一つの「生活態度」】という傾向を心理主義化と呼び、【「キレる」と呼ばれる現象が増えているとすれば、それは個々人の「聖なる自己」が高度化・純化した結果】であり【自己コントロール能力の低下が原因というよりも、高度な自己コントロールの能力と技術が要請された結果】であり、近代になって地位を失った神の権威に代わって地位を占めるにいたった【人格崇拝の高度化した社会的状況】に起因するという。【にもかかわらず、こころや性格の問題として捉えるところに、心理主義化した現代社会の盲点があるのではないだろうか。】という森は、この合理化と心理主義化は【「社会などというものは存在しない。…」…と語った、マーガレット・サッチャーの「新保守主義」】を【目に見える個々人の存在だけを認め、個々人の相互依存関係が織りなす、個々人には還元できない創発特性としての社会の存在を軽視するという点で、まさに心理主義の典型】と指摘している。【心理主義者サッチャーは「小さな政府」「市場原理」「自助努力」「規制緩和」といった新保守主義的自由経済を推進し、それがまわりまわって現代日本の新保守主義的自由主義経済化へとつながってきている。現代日本社会において各企業は「市場原理の徹底化」「規制緩和」に対応するためにさまざまな合理化策を実行中である。その代表が「雇用の流動化」なのである。このように心理主義は、新保守主義的自由主義経済を媒介にして、社会の合理化と密接に関連していると考えられる。】とむすんでいる。
2月26日 村上陽介『英語正読マニュアル』2000年1月、研究社出版。【記号・字体のルールから、誤植・誤記・誤用を見抜くヒント、口語、俗語、卑語・タブー語、外来語における注意点、辞書の使い方まで――誤読を防ぎ、「正読」に至る方法を余すところなく解説】という紹介文のとおり、たとえば【記号・字体のルール】では【…ローマン体のHamletとイタリック体のHamlet、あるいは、大文字のFortuneと小文字のfortuneの意味の違い。これは多くの方がご存じでしょう。では、He has trouble pronouncing his the's.(彼はtheの発音がうまくできない)に見られるthe'sはどうでしょう。これがtheの複数形を表わすことはあまり知られていないようです。このように、大文字と小文字、イタリック体とローマン体その他の字体をきちんと区別して理解することが英語を読む上での前提となります。】とある。目次も【第1章 文字の次元の問題について 第1節 記号について/第2節 字体について 第2章 単語の次元の問題について 第1節 誤植、誤記、誤用について…〈中略〉… 第3章 文の次元の問題について 第1節 誤植・誤記・誤用について/第2節 誤植・誤記・誤用でないもの/第3節 単語の識別について/第4節 口語、俗語、卑語・タブー語について/第5節 外来語の原語としての英語の単語について/第6節 擬声語・擬態語について/第7節 動詞型について/第8節 パンクチュエーション(句読法)について/第9節 並列構造について/第10節 方向について/第11節 多義性について】と、組版されたかたちとルールを理解することによって正しく英文読解ができるという立場観点が貫かれている、おすすめの新刊!〔01.07.19 URLリンク切れ訂正〕
2月25日 『印刷雑誌』2000年3月号、Vol.83(印刷学会出版部)に野村保惠「〈連載〉本づくりの常識・非常識(第7回)」。「印刷校正記号の問題点」として【JISの印刷校正記号は,活字組版時代に成立した校正記号であり,コンピュータ文字組版の時代の現状では残念ながらズレが生じている。活字組版では,赤字の指示に従い正しい活字を拾うので,その活字の数を少なくすることも一つの着眼点であった。入替えで済むならば新規の活字を拾う必要がない。コンピュータ文字組版では,入替えよりも新規に正しい文字を入力した方が簡単な場合が多い。そうした違いが,校正記号に大きな変化を与えている。】とする野村は【「2.1トル 文字,記号などを取り去って,あとを詰める。」「2.2トルアキ 文字,記号などを取り去って,あとをあけておく。」は,問題が多い記号である。トルとはその後どうしたらいいんですか,トルアキとは,どれだけ空けたらいいんですかという質問が出る。活字組版では活字を取った後,そのままにしておいたら活字は倒れてしまう,詰めるのが当然であり,トルはトルツメを意味していた。この感覚は,現在は通用しない。となれば,トルはトルツメを付けた方がよいであろう。しかし,コンピュータ文字組版では取れば自動的に前に詰まるから,トルだけでよいとの意見もある。トルアキも同様,活字は全角の活字を1本抜けば,全角のクワタを代わりに入れることである。アキとはどれだけ空けるのでしょうかという質問も出るからトルママの方がよいだろう。】
2月24日 ▼【連載】小形克宏の「文字の海、ビットの舟」―文字コードが私たちに問いかけるものに2月23日、特別編 MacOS Xの新フォントと2000JISの関係。▼家辺勝文「ウェブノート」のA batons rompus 2月22日付に、米国主導のもと英語圏諸国の連携による世界規模の電子盗聴システム「エシュロン」にふれて【軍事から出発して、現在ではおもに産業スパイ組織になっているとみなされるこの電子盗聴網は、ヨーロッパに限らず、政府と民間の強い関心事となるにふさわしいものである。日本での報道の希薄さには大きな疑問がわく。……インターネットのような通信網が、どのように無防備なものかは今はじめてわかったことではない。完璧に安全の保障された通信(逆に言えば、末端に至るまで管理された通信)とは異なるしくみの中で、どのようなことができるのか、そして現にそこでどのようなことが起こってくるのか、そこから目をそらさずに見つめることで、この新しいメディアの本当の価値が見えてくるように思う。電子盗聴網でさえ、インターネットを利用すれば、インターネットの弱点を共有せざるを得ないという側面もあるのだ。】。関連重要サイトの紹介もあり。
2月23日 『文藝』2000年spring第39巻第1号(河出書房新社)に鼎談・矢部史郎×山の手緑×酒井隆史「三〇〇〇円以上、一万円以下」。【矢部 石原もポップだよね。都知事選の時、石原はなんであんなに強いんだろうと思ったら、脈絡が無茶苦茶というか。もともとポップな人だし。ただの無茶苦茶なジジイなんだけど、スピード感だけはある。/酒井 昔からそういうスタイルの人だもんね、そう言えば。/矢部 本とかも、内容はグチャグチャなんだけど、でも何かを切り開いている感じだけはする。だって、何とかにYES・何とかにNOとか、速いじゃん(笑)。/酒井 あいだがないもんね。/矢部 あいだがない。「おまえは考えた過程とかを書かないのか」という感じ。速過ぎるよ。「即決番長か、おまえは」って。/……酒井 ヤラセにせよ、みのもんたの『愛する二人 別れる二人』とか、身も蓋もなく速いんだよ。出演者のカップルの前に離婚届を持ってきて、「さあ、するの? しないの? どっち?」(笑)/矢部 速過ぎるよ。もうちょっと待てよ(笑)。/酒井 一時間の番組で結論出させる(ことになって)んだから。みのもんたも決然と時局に処してるらしいよ。/矢部 あれ、石原効果なのかな。/酒井「右、左、どっち?」/……矢部 速過ぎるよね、迫り方が(笑)。あんまりだよ。/山の手 みのもんたも、借金の取立の人の言ってることと同じだよね。/……酒井 みのもんた的恫喝にせきたてられて中央線に飛び込んじゃうから。みのもんたに屈しないためにどうするか。/山の手 早く敗戦を迎えましょう。/矢部 敗戦ね。/酒井 敗戦間近のような気もする。カタストロフに向かっているような。さすがに無茶やり過ぎてるもの、最近、資本主義。/山の手 大衆は戦争と革命の困難さの間にいる、というのは言いすぎかな。/……酒井 一九一七年。九九年の「八月クーデター」は、予防的内乱防止だよ。住民基本台帳法改正にせよ、組織的犯罪対策法にせよ。/矢部 内乱防止ですね。/酒井 速さについていけない大衆が大衆化してって、日常的戦争状態が一気に内乱化するという可能性は、いまポテンシャルとしては高まっているというのは権力がいちばんわかってるんじゃないかな。でも左翼は意外とあんまり認識してない(笑)。】
2月22日 Adobe InDesign〔Adobe製品情報のページに「主な機能」紹介〕について、日経MAC(2月18日付、星野純)は【これまで,初めから日本語組版を前提にしたDTPソフトは,国産の「SMI EDICOLOR」(住友金属システム開発)のみだった。だがInDesignは,既に出版業界で広く使われている「Photoshop」や「Illustrator」,PDFを軸に注目を集めつつある「Acrobat」といった関連ソフトとの強力な連係もウリの1つ。2000年後半は,DTPソフトの勢力図が大きく変わる可能性が出てきたと言えるだろう。】とし、MacWIRE(2月19日付、菊池美範)とdigitalians.com(2月19日付)はデモ画面を紹介。「DTP Class A(コラム)」のページで近藤信男「見事だAdobe、日本の組版は欧米ソフトが救う」(2月20日付)は【業界標準であるQuarkは、組版能力が貧弱であっても、ユーザーが使用したい“何かが”存在するはずである。『それが何か?』そしてQuarkを超えるソフトウエアをこの世に送りだしたいのであれば、『Quarkの良い点+α』というソフトウエアを生み出すのか、最優先ではないか…と言いたいのである。恐らく、住友金属は業界標準のソフトウエアではなく、ニッチ路線を攻める戦略を取っていたのであろうが、InDesignが発売された時点で『高度な組版は当然になってしまう』のである。……Adobeが実行するあるゆる物事には、1本筋が通っているのである。その筋が動脈であり、動脈から枝別れした血管は、すべて動脈に流れつくのである。今回の日本語版InDesignが大成功した場合、中国、韓国でも成功するという大きな筋があるのではないかと私は感じている。日本での成功は、2バイト圏内の成功を意味するということである。…技術大国日本が戦争に負けたのは、成りゆきによる戦い方。そして、戦いに対してデータ収集を行わない体質。ランチャスターの法則が全く見えない、結果を考慮していない戦い方であったのではないか。その体質は、現在でもかわっていないような気がする。欧米のメーカーが日本の文化である日本語組版を吸収し、我々日本人が使用することになりそうである。】と評価している。
2月21日 『言語』2000年3月号(大修館書店)が特集「カルチュラル・スタディーズとはなにか」。小倉虫太郎「台湾の言語・文化状況をめぐって―ポストコロニアル的条件と漢字の表意性」で【一九八〇年代以前においては、国民党による中華民族イデオロギーが流通させられていたわけであるが、一九九〇年代以降、】【外省人、ビン〔門がまえに虫〕南人、客家人、先住民】という【「四大族群」というカテゴリーが、徐々に一般的なコンセンサスを得、現在のエスニック的なカテゴリーを示す用語として定着することになった。】という小倉は【国語と台湾語との…二言語使用がますます日常的となっている。…台湾人は、台湾語的な「口」の形のまま国語に住んでいるとも言える】と指摘し、【ほとんど全ての放送プログラムに漢字による字幕が付いている。漢語系言語に限っていえば、ここから他の漢語系言語への理解と相互参入が始まるのだといってもよい…。…漢字の持つ表意性というものが、むしろ音声を伴ったメディアの発達につれて、その字幕の使用を契機として、多言語状態(漢語系に限るが)の接着剤として機能しているということである。ある意味では、この音声を伴った字幕表示というメディア的な契機が、今日的な台湾における多言語性そのものを成立させている大きな条件の一つであるのかもしれない(当然、先住民の言語はここからこぼれ落ちていかざるを得ない)。】と書いている。
2月20日 Language/Powerのページに西垣通「俳句・コンピュータ・漢字」。「俳句は17文字だから、コンピュータであらゆる文字の組み合わせを作れますね。するとそれらをすべて自分の作品として登録して、著作権を主張できますか?」という問いに対して西垣は【仮名文字だけで48文字ある。片仮名も含め、さらに濁音、半濁音、促音、長音なども合わせると、文字数は軽く100を越す。概算のため、とりあえず100個の相異なる文字があるとしよう。その順列(重複を許す)の総数は100の17乗個、つまり10の34乗個ある。……日本人の大半が狂ったごとく毎日俳句作りに専念したとして、10の34乗個作るために何年くらいかかるだろうか? 答はおよそ「2.74かける10の20乗年」。宇宙ができてから約150億年と言われるが、その183億倍……コンピュータではどうか、…仮に一つの17文字の文字列一個をつくるのにたった十億分の一秒しかかからないとしても、およそ「3.17かける10の17乗年」かかる。つまり宇宙の年齢150億年の2113万倍も必要】との計算を示し【日本語は同音異義語が多いのだ。それらを区別するには、漢字を使うのが一般的で…漢字を含めた文字列を考えなくてはならない。そして漢字の総数は約10万以上と言われるのだ。したがって、将来いかに強力なコンピュータが出現したとしても、その文字列の置換操作を尽くすのは絶対に不可能なのである。もう少し一般的に言うと、言語において、所記(あらわされるもの:意味内容)と能記(あらわすもの:文字や音声)とは、必ずしも一対一ではない場合も多いということである。その場合、相異なる能記を数え上げて、所記をつくすことはできない。コンピュータは能記を高速かつ自動的に扱う機械だが、そのあたりに注意することが肝心なのである。コンピュータさえあれば俳句など作れるといった幻想は捨てるべきだろう。】
2月19日 2月16日付ニュースリリースで、大日本スクリーンは「大日本スクリーンの『ヒラギノフォント』、アップルが採用 〜アップル次世代OS「Mac OS X」からヒラギノ6書体を標準搭載」として【大日本スクリーン製造株式会社(本社:京都市/社長:石田明)は、アップル(本社:米国カリフォルニア/CEO(最高経営責任者):スティーブ・ジョブズ)と、同社が開発しているMacintosh向けオペレーティングシステム「Mac OS X(マックオーエステン)」に、大日本スクリーンが開発・販売しているヒラギノフォントを大幅に拡張して標準搭載することに合意しました。…今回対象となる大日本スクリーンのフォント製品は、ヒラギノ明朝 W3、ヒラギノ明朝 W6、ヒラギノ角ゴ W3、ヒラギノ角ゴ W6、ヒラギノ角ゴ W8、ヒラギノ丸ゴ W4 の6書体。これほどまでに多くの書体をOSに標準搭載するケースはこれまでになく……】、アップルは「アップル、次期OS「Mac OS X」で、文字数を拡張した最高品質の日本語フォントを提供」として【「日本語と漢字の豊かさと美しさを表現することは、これまでのパーソナルコンピュータでは難しいことでした」と、アップルCEO(最高経営責任者)スティーブ・ジョブズは語っています。「最高品質の日本語フォントが大幅に拡張した文字数で提供されることにより、プロフェッショナルからパソコンを初めて使われる方まで、全てのMac OS Xユーザが高品質な日本語の文書を手軽に作成することができます」】とそれぞれ発表。関連して、JAGAT(日本印刷技術協会)のページに「大日本スクリーン/『ヒラギノフォント』アップルが採用」、「ヒラギノ ショック をどう考えるか 暫定版」。
2月18日 ネット時代のXカルチャーマガジンと銘打った『TINAMIX』が創刊された(第1クール/2000年2月16日号)。責任編集・東浩紀+砂、編集長・篠田匡史、編集・大下さなえ+佐藤心、編集協力・竹熊健太郎+石原健太郎+宗像明将、アート・半田将規+akaマリちゃん、デザイン・平岩真輔、技術・ 田中克明、発行人・篠田匡弘、発行・(株)多聞+TINAMI。砂と東の巻頭対談で、【『エヴァンゲリオン』以後の変化に対応した、新しい文化批評を開始するということですか?】と問われた東浩紀は【いや、現状では、砂さんと同じく、僕もそれを「批評」という言葉では考えていません。批評というのはいまは、硬直して活力がなくなったジャンルを、言葉で根拠づけ権威づける役割を果たしている。内容でいくら悪口を言っていたとしても、やはりアニメ批評はアニメを権威づけるものだし、マンガ批評はマンガを権威づけている。そういう点で、批評家を徹底的に忌み嫌うオタクたちの直感は、ある程度は正しいと思うんです。例えば『エヴァ』がヒットしたとして、そのとき僕がいくらエヴァ論を書いたとしても、それはもう庵野秀明には何の得にもならないし、端から見れば、謎解き本を出して便乗商売をやっているのとあまり変わらないじゃない。TINAMIXがそうなっては面白くない。】とこたえ、【ではなにをやるのか。……まあ、つまり、二面戦略ということになるのかな。サブカルチャーの内側に向けては、情報の流れをどんどん撹乱して、間違った連中を増やす。外側に向けては、逆に、一定の基準情報を提供していくような。僕はこの二つは両立することだと思います。】と言っている。
2月17日 ▼JAGATのページに「SGMLとXMLの綱引き PAGE2000より」と題して、PAGE2000コンファレンスの「SGMLか? XMLか?」「出版側の取組み動向」「印刷側の取組み動向」の3つのセッション」の報告記事(それぞれ講演資料にリンクあり)。▼INTERNET Watchで連載中の『小形克宏の「文字の海、ビットの舟」―文字コードが私たちに問いかけるもの』は目がはなせない。第1部2000JISがやってきた、の「第4回 JCS委員長、芝野耕司の反論(前編)」(2.9、2.12加筆)および「第5回 JCS委員長、芝野耕司の反論(後編)」(2.16)。
2月16日 ▼文化通信(出版業界ヘッドラインニュース)が「日販、不良債権165億円。赤字90億円、3年で回収へ。」として日販の2月8日の記者会見を報じている。【不良債権化した総額は165億円と公表し、3月末決算では90億円の赤字になるが、経常利益は30億円と予測、株主配当は実施する、金融機関(メインは住友銀行)との取引は不変、駸々堂自己破産には一切関知していない、90億円はここ3年間で回収する、そのための新中期経営計画を4月からスタートさせるという。】。▼JIS X 0213:2000 「W1基本漢字」Win用 True TypeフォントがフリーソフトとしてVECTERで公開されている。作者はwakabaさん(VECTERでは匿名00.2.21訂正)。JIS X 0213:2000 「W1基本漢字」 Win用 外字形式版 初版(これは古い版00.2.21補記) JIS X 0213:2000 「W1基本漢字」 Win用 True Type版 第1.1版 JIS X 0213:2000 「W1基本漢字」 Win用 True Type版 第1.1版太字 があり、解説に【このJIS規格は是迄のJIS第1第2水準漢字を拡張して、第3第4水準などを規定しています。これによって、是迄電子計算機で扱えないとされてきた多くの字が使えるようになります。この規格の優れている所は、是迄のプログラムに殆ど手を加えずに、対応した書体を入れるだけで何千もの新しい文字が使えるようになるというところです。つまり、書体がROMなどに入っている場合を除いてどんな環境でもすぐに使えるのです。このJIS X 0213:2000のWindows用True Type明朝体書体を公開します。JIS第4水準の前半部の1880字分は丁度Windowsで外字(EUDC)領域とされているので、この部分のみ抜き出してEUDC形式に纏めました。なお、別途配布しているのW1基本漢字(WinTTF版)は、この1880字を含めてJIS第4水準までの全ての文字が使えます。】と書いている。
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